NHKのBSプレミアムで放送されている『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』では9月3日に第10話がオンエアされる。このドラマは全18話の予定になっているので、ちょうど半分が放送されたことになる。
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前半が終わって明確になったのは、「廃された王位継承者のイ・ソルがカン・サン(リョウン)だった」ということ。今後の後半では「イ・ソルがどのようにして王位を狙っていくか」が焦点になる。
なにしろ、イ・ソルの父を殺して王位を強奪した国王イ・チャン(ヒョヌ)の暴政はひどくなる一方だった。そんな国王の親衛隊に入って護衛の任務に就くようになったカン・サン。まさに「虎穴」に入るような危ない心境だったに違いない。いつ正体がばれて殺されるか。
それでも、科挙に受かった彼が自ら親衛隊を志願したのは、国王の間近で復讐を果たす機会を狙うためだ。それだけ、カン・サンは危険な賭けに出たのだ。
そんなカン・サンの正体を知っているユン・ダノ(シン・イェウン)は、国王に呼び出されることになった。いきなり国王から首を絞められてしまって、「殺されるかも」と思われたのだが、いくら暴君とはいえイ・チャンもそこまで愚かではなかった。以後、国王はユン・ダノを身近に呼び寄せて、イ・ソルの正体を知る彼女を利用していこうとする。
一方、カン・サンと同様に国王のひどい政治を終わらせようとしていたのがチョン・ユハ(チョン・ゴンジュ)だった。彼は高官シン・ウォノ(アン・ネサン)の説得もあって自ら国王をめざす決意を固めて、具体的に同志と一緒に動き始めた。
チョン・ユハには「大人物」の雰囲気がある。そんな彼はカン・サンとどのように連携しようとするのか。あるいは、結局は反目してしまうのか。両者の動向から目が離せない。
同じように気になるのが「イケメン3人衆」のもう1人のキム・シヨル(カン・フン)だ。いよいよ前半が終わって彼の素性が明かされてくる。それは、物語に激震をもたらすことになるだろう。『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』の後半がますます面白くなりそうだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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