ドラマ『イ・サン』において、イ・ソジンが演じたイ・サンの排除を願う老論派の実行隊長の役割を担ったのがチョン・フギョムである。彼は英祖(ヨンジョ)の娘であるファワン(ソン・ヒョナ)の養子である。
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そのファワンはイ・サンを排除した後にチョン・フギョムを国王に据えようと狙っていた。そうした母の心情を知ってチョン・フギョムも野心を持ってイ・サンに敵対していた。
彼は、策略をめぐらせて一時はイ・サンを徹底的に追い詰めて自分の立場を有利に持っていった。しかしながら、結局は英祖が亡くなってイ・サンの即位が決定した。それでも、チョン・フギョムは決してあきらめなかった。強力な刺客を派遣してイ・サンの命を狙ったのである。
それが最終的に失敗に終わった後、チョン・フギョムは母のファワンと一緒に清国に逃れようとしたのだが、発覚してしまってついに逮捕された。
結局、彼は今までの悪事が全て露見したことによって流罪となった。さらには、死罪を命ぜられた。こうして野望を果てせず命を落としたチョン・フギョム。そんな彼をチョ・ヨヌは悪人とは思えないほどの冷静さで堅実に演じていた。
そんなチョ・ヨヌの出演作で、今回は『愛してもいいんじゃない』『ラブオン・ハイスクール』を紹介しよう。
『愛してもいいんじゃない』は、イ・サンヨプがウン・ハギョン(シン・ダウン扮)のボディーガードで運転手のチョン・ジェミンを演じ、ホン・スヒョンがジェミンの恋人で銀行の契約職員のソン・ミジュを演じているドラマである。
本作で、チョ・ヨヌはチョン・ユラ(ハン・ゴウン扮)の不倫相手で、カン・ソンフン(キム・スンス扮)の友人チャン・ユンチョル役で出演していた。
『ラブオン・ハイスクール』は、ナム・ウヒョンが舞台となる学校の2年3組に転校してきたシン・ウヒョンを演じ、キム・セロンが2年3組に編入してきた人間になってしまった天使イ・スルビに扮している作品だ。
このドラマでチョ・ヨヌは、イ・ソンヨル扮するウヒョンのライバルのファン・ソンヨルの父親で強力班刑事であるファン・ウジン役を務めている。
『イ・サン』でチョン・フギョムとしてすばらしい演技を見せたチョ・ヨヌ。彼は次回作でどんなキャラクターを演じるのかが楽しみだ。
文=大地 康
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