昨年末にイ・ジョンソクとの交際を表明したIU（アイユー）は、5月16日に30歳を迎えた。「こんなに若々しい30代もいるのか」と思うと、とても感慨深いものがある。
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IUが出演したドラマを初めて見たのは2011年の『ドリームハイ』であった。すでに歌の上手さには定評があったが、とても華奢なイメージが先行していて、浮き沈みが激しい韓国芸能界で生きていけるのかと心配になることもあった。
しかし、まったくの杞憂だった。芯の強さは誰にも負けないほどであり、ソロ歌手としても女優としてもトップレベルに君臨するほどの存在感を見せていた。
特に、ドラマにおいては、『麗＜レイ＞～花萌ゆる8人の皇子たち～』『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』『ホテルデルーナ～月明かりの恋人～』などで堂々たる演技を披露した。実際、『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』では薄幸のジアンに扮して、苦しい境遇の中でたくましく生きる若い女性を等身大で演じ切った。
このドラマは2018年の放送であったが、いまだに人生ドラマの傑作として高い支持を受けている。その人気の秘訣には、何よりもIUの研ぎ澄まされた感性が生きていた。
さらにIUは映画でも印象的な演技を披露しており、昨年は『ベイビー・ブローカー』でカンヌ国際映画祭に参加し、今年の春には映画『ドリーム』（原題）でパク・ソジュンと共演した。
このように充実した芸能活動を続けるIUは、継続的に意義深い寄付を行なうことで有名であり、「寄付天使」と称されている。
5月5日に「チョロク傘こども財団」に1億ウォン(約1000万円)を寄付したのに続き、誕生日の5月16日にはUAENA（IUファン名）と歩調を合わせて、支援が必要な各所に合計で2億5000万ウォン（約2500万円）を寄付している。
本当にIUの精神性には感嘆するばかりだ。常にファンに感謝する気持ちも清々しい。
実力と性格がともに素晴らしいIU。これからは「史上最強の30代」になって大いに活躍してほしい。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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