見ないと絶対に損する「演技の天才」ヨ・ジングの最高傑作は?

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イ・ビョンホンが主演した『王になった男』は彼が光海君(クァンヘグン)と影武者の1人2役を演じた2012年公開の映画だった。韓国で観客1200万人を突破するほど大ヒットした。そんな話題の作品をテレビ用にリメイクしたのがドラマ『王になった男』であった。

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一人2役となる王と道化師に扮したのがヨ・ジング、ヒロインとなる王妃役がイ・セヨン、ドラマの鍵を握る都承旨(トスンジ)役がキム・サンギョンというキャスティングだった。韓国では2019年1月7日から2019年3月4日までtvNで放送された。

単なるリメイク作品ではなかった。脚本が本当によく出来ていて、大ヒットした映画を内容的に超えた、と言われるほど評判が良かった。

そのドラマ『王になった男』の中心にいたのは「天才」ヨ・ジングであった。彼は子役時代から抜群の演技センスを見せていたが、大人になって時代劇の主役としていよいよ本領を発揮した。

特筆すべくは、威厳のある国王と世間的に底辺で生きる道化師という両極端の役柄を、まるでヨ・ジングが本当に2人いるかのように演じ分けたことだ。

写真=『王になった男』公式サイトより

ゾクゾクするような表現力

主役をまかされたときは21歳であったが、彼にとって年齢は関係なかった。難しいシーンになればなるほどベテラン俳優のような演技力を見せた。それゆえ、1人2役を完璧にこなすことができたのだ。

忘れられないのは、同じく子役出身のイ・セヨンと「国王と王妃」の関係を繊細に表現しあったことだ。王妃は悲しみで心を閉ざしていた。そんな境遇だったのに道化師が国王に成り代わって王妃の精神的な闇を吹き払った。その変化をヨ・ジングはイ・セヨンを相手に存分に見せてくれた。

ゾクゾクするような表現力を最初から最後まで貫徹させたヨ・ジング。「このドラマを見ないと本当に損する」と韓国ドラマ好きに思わせる凄味があった。

〔『王になった男』のドラマ概要〕
放送局/tvN
放送年・話数/2019年・全16話
演出/キム・ヒウォン
脚本/キム・ソンドク、シン・ハウン
出演者(役名)
ヨ・ジング(ハソン/イ・ホン)
イ・セヨン(ユ・ソウン)
キム・サンギョン(イ・ギュ)
クォン・ヘヒョ(シン・チス)

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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