人気ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に出演中の俳優カン・ギヨンが、センスが光るアドリブでキャラクターの完成度を高めている。
劇中、シニア弁護士チョン・ミョンソク役を演じる彼のアドリブは初回から始まった。
(※以下、ネタバレあり)
新米弁護士ウ・ヨンウ(演者パク・ウンビン)の“変な”自己紹介を聞いた後、つまらない表情で「面白い」というアドリブを入れ、視聴者の笑いを誘ったのだ。
このシーンは、ユ・インシク監督が放送前のティーザーとハイライト映像にも使うほど、チョン・ミョンソクの第一印象を代表する場面となった。事務所を出ていきながら放った「どうも、挨拶ありがとう」というアドリブも、チョン・ミョンソクが感じたヨンウの第一印象をうかがわせた。
その後も、カン・ギヨンは適材適所にアドリブを入れている。第6話ではウ・ヨンウとチェ・スヨン(演者ハ・ユンギョン)の熱くなりすぎた姿を見て「熱い」と言い漏らし、第8話では閃いたヨンウから午前3時10分に電話がかかると、「みんなが寝てる時間じゃないかな、鳥も、子羊も、ミョンソクも」と言ってヨンウを落ち着かせた。
最後に「ミョンソクも」というアドリブを入れたカン・ギヨンのセンスが、チョン・ミョンソクを一段と人間味あふれるキャラクターにしている。
カン・ギヨンのアドリブは、単なるギャグにとどまらない。
勝手に退職願を提出したウ・ヨンウの親友、トン・グラミ(演者チュ・ヒョニョン)に事件を依頼され、久しぶりにヨンウと通話する第4話では、まず「やあ、ウ弁護士」と挨拶してから会話を続け、チョン・ミョンソクの人柄を感じさせた。
ウ・ヨンウが再び出社したいと申し出た時は、今までの欠勤をすべて有休にあてたとし、えこひいきしないことを見せてくれたミョンソク。ウ・ヨンウから「(有休は)そもそも取れません」と返された彼は微笑みながらも「ひと言多い」と、突っ込んでツンデレな魅力を爆発させた。
このセリフがカン・ギヨンのアドリブだったことが知られると、「ミョンソク沼」に本格的に落ちた視聴者が続出した。
このようにカン・ギヨンはキャラクターの性格を完璧に把握し、適材適所にアドリブをきかせながら「チョン・ミョンソク」という役を多彩に描き出している。
ほかにも、依頼を呼び込む安定的な声、聞き取りやすい発音、愉快で穏やかだがカリスマ性を感じる視線など、彼の繊細な演技がドラマの完成度をさらに高めている。
カン・ギヨンは2009年、舞台『悪い磁石』(原題)で芸能界デビューした。そしてドラマ『ああ、私の幽霊さま』『W-君と僕の世界-』『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』『あなたが眠っている間に』、そして大ヒットドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』にも出演している。プライベートでは2019年に年下の一般女性と結婚し、2021年に息子が生まれ、一児の父親となった。
(記事提供=OSEN)
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