次から次へと見続けていても、今年の前半は面白い韓国ドラマが本当に多かった。そういう意味で、間違いなく「2022年は韓ドラ大豊作の年」になりそうだ。
【写真】『二十五、二十一』で活躍した女優キム・テリ!新作映画『宇宙+人』に出演
そんな中で、視聴者を心から楽しませてくれたヒロインを3人挙げれば、果たして誰であろうか。
個人的な好みがあるかもしれないが、誰もが納得できる三大ヒロインを選んでみよう。
今年の2月から4月まで放送されて人気を集めた『二十五、二十一』。ナム・ジュヒョクと一緒に青春カップルを演じたのがキム・テリだ。
彼女の演技力は同世代の女優の中でもピカイチ。なにしろ、30歳を過ぎて女子高校生ナ・ヒドを本当に自然体で演じて絶賛された。ナ・ヒドはフェンシングでオリンピック三連覇を達成するのだが、本物のアスリートと間違うほどに試合でのプレーも凄かった。
実際、5月に行なわれた百想芸術大賞・テレビ部門でも最優秀演技賞を獲得。キム・テリの表現力は群を抜いている。
次に取り上げるのは、『社内お見合い』のキム・セジョン。彼女が演じたシン・ハリは飛びぬけたキャラで、アン・ヒョソプが扮した若き社長カン・テムと偽装恋愛を繰り広げていく。
とにかく、財閥御曹司とハツラツ女子社員の社内ラブロマンスは本当に面白かった。シン・ハリは偽装デートの最中に誰かが投げたボールを顔面に受けて、大きなアザをもらってしまう。そんな顔で社内を動き回るシン・ハリが愉快で仕方がなかった。
キム・セジョンが見せる大げさなリアクションも笑える。まさに「ラブコメの新しい女王」と言っても過言ではない。
3人目に挙げるのは、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で自閉スペクトラム症の弁護士を演じているパク・ウンビンだ。
彼女が演じるウ・ヨンウは天才的な記憶力を持っており、新人弁護士として1話完結のストーリーの中で毎回すばらしい活躍をしていく。
愉快なのが、クジラが大好きということ。空気を読まない彼女は相手を選ばずクジラの話を延々としてしまうのだが、その際のパク・ウンビンの演技が最高にキュートだ。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は現在放送中だが、全16話が終わったときは、社会現象を巻き起こす大傑作になっていることだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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