NHK・BSプレミアムで毎週日曜日に放送されてきた『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は4月3日に終了し、4月10日から新たに『七日の王妃』が始まる。
【写真】『気象庁の人々』で注目のパク・ミニョン主演『七日の王妃』
主人公は16世紀序盤に王妃だった端敬(タンギョン)王后だ。彼女はわずか7日で廃妃になってしまうのだが、そこにはどんな出来事があったのか。実話をモチーフにして美しき王妃の悲劇的な人生をスリリングに描いたのが『七日の王妃』である。
演じるのは、トップ女優として絶大な人気を誇っているパク・ミニョン。彼女は“ラブコメの女王”と称されていて、現在は『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で優秀な予報官に扮して大活躍している。そんな彼女が時代劇の『七日の王妃』では、歴史の荒波に翻弄される王妃を美しく切なく演じている。
共演者も多彩だ。
端敬王后の夫となる中宗(チュンジョン)を演じるのはヨン・ウジン。彼が苦悩の中で愛する女性を一途に守る役を真摯に演じきっている。
そして、暴君としてあまりに悪評が多い燕山君(ヨンサングン)に扮するのはイ・ドンゴンだ。
彼は現代劇で華麗なイケメンによく扮しているが、今回のドラマでは執念深い性格を切れ味鋭く演じている。まさに、イ・ドンゴンが新境地を存分に見せてくれる。
さらに、2PMのチャンソンもソノという重要な役で出演している。
こうした多彩なキャストによって構成された『七日の王妃』は、歴史に大胆な解釈を加えている。それは、後に中宗の妻になる端敬王后は燕山君にも愛されていた、ということだ。必然的に異母兄弟同士が1人の女性を奪い合う形になる。特に壮絶なのが、燕山君が強烈な嫉妬心を持って中宗をイジメ抜くところだ。同じ女性を愛した三角関係が王朝絵巻の中でも強烈なテーマになっている。
かくして、物語は1499年から始まり、少女だった端敬王后の成長、燕山君と中宗の確執、王位の行方などが大きなスケールで描かれていく。史実とフィクションが巧みに組み合わさりスリル満点のロマンス時代劇になっている。ぜひ期待していこう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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