『風と雲と雨』で9年ぶりに時代劇に主演したパク・シフは何が変わったのか

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韓国KBSで2011年に放送された時代劇『王女の男』は間違いなく時代劇の傑作だった。

主人公2人のキャラクター、歴史を巧みに取り込んだストーリー性、オペラのような臨場感……どれも素晴らしかったが、中でもパク・シフの演技がとても良かった。

彼は序盤で両班(ヤンバン)の御曹司に扮していたが、華麗な韓服も本当によく似合っていて、ドラマを大いに盛り上げた。

そのように時代劇でとても印象的な印象を残したパク・シフだけに、再び時代劇に主演してくれると思ったら、9年もかかってしまった。

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その間、パク・シフは現代劇で大活躍して驚異的な視聴率を挙げる大ヒット作にも主演している。そんな状況で時代劇のことを忘れてしまったのかな、と思ったら、パク・シフはようやく時代劇に帰ってきてくれた。それが『風と雲と雨』であった。

パク・シフ

時代劇の面白さを改めて痛感

このドラマは、朝鮮王朝末期を舞台にして国王の後継者争いをダイナミックに描いている。その中でパク・シフが演じたのはチェ・チョンジュンという天才的な占術家であり、次期国王の選定にも大きな影響力を及ぼす人物だった。

この主人公についてパク・シフは「鋭い判断力と冷静さを併せ持つキャラクターで、すごく魅力的な人物です」と語っている。

実際、『風と雲と雨』をずっと見ていると、チェ・チョンジュンのスケールの大きい人物像に一気に引き込まれてしまう。しかも、演じるパク・シフの演技が際立っている。

9年前の『王女の男』のときのパク・シフには、はちきれるような若さがあったが、今度の『風と雲と雨』での彼には、歴史の荒波を乗り越えていくような堂々たる重厚感が備わっている。それが、このドラマのスケールをさらに大きくしているのだ。

彼は作品を選ぶときに脚本の力を一番重視している。その結果として選んだ『風と雲と雨』について、パク・シフは「脚本を読んだときからストーリーにとても引き込まれました」と評した。

よほど脚本が気に入ったのであろう。そうした脚本によって演じられた『風と雲と雨』は、パク・シフに時代劇の面白さを改めて痛感させるドラマとなった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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