演出と台本、演技、音楽までウェルメイドなドラマが誕生した。
10月30日に放送開始されたJTBCの新ドラマ『調査官ク・ギョンイ』(Netflix同時配信)が、視聴者に強烈な印象を残した。
同作は女優イ・ヨンエの4年ぶりの復帰作として注目を集めたドラマ。ベールを脱いだ初回は、イ・ヨンエが久しぶりにドラマ出演を決めたことも納得できるほど、一味違う魅力があった。
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放送後、ドラマコミュニティでは「本当におしゃれで、よくできている」「口コミで広めたい」といった反応が相次いだ。
まず、『調査官ク・ギョンイ』を貫くキーワードは「ハードボイルド・コミカル追跡劇」だ。イ・ヨンエ扮する元警察官の保険調査官ク・ギョンイが、事故に捏造された連続殺人事件を調べていく。スリルあふれる物語だが、始終シリアスなわけでもない。
緊張感の中にユーモアが随所に配置されており、笑いを誘う。脚本を手がけたソン・チョイ作家は、ク・ギョンイの推理ショーと殺人鬼Kとの妙な関係を描くと同時に、突拍子もない言動をするキャラクターたちを作り出して新鮮さを高めた。
スリルとコミカルという水と油のような2つの要素を、バランスよく調和させたイ・ジョンフム監督の冴えた演出も注目を集めている。
ク・ギョンイとKが会う初回のエンディングは、過去のシーンで色を鮮やかに変える演出を施し、尋常ではない2人の関係を暗示した。また、第2話ではク・ギョンイの推理過程を演劇風に表現し、カメラ目線で「怪しい」と言うク・ギョンイを通じて視聴者を物語に引き込んだ。
破格の変身を披露したイ・ヨンエを筆頭に、キム・ヘジュン、クァク・ソニョン、キム・ヘスク、ペク・ソンチョルらの好演も物語をしっかり支えた。
お上品なイメージを覆したイ・ヨンエの変身が新さを感じさせる一方、陽気かつ殺伐とした殺人鬼Kを演じたキム・ヘジュンと、「ク・ギョンイチーム」の阿吽の呼吸も見事だった。
『調査官ク・ギョンイ』のおしゃれ度を上げる音楽も欠かせない。
個性的なバンドサウンドやポップジャンルの音楽が、ドラマの各シーンと調和しながら没入度を高めている。音楽監督を務めるのは、ドラマ『SKYキャッスル』『ウォッチャー 不正捜査官たちの真実』などを通じてすでに実力が認められたキム・テソン氏。
キム監督特有の映像を引き立てる音楽の数々が、『調査官ク・ギョンイ』ならではの独特な雰囲気を作り出したとの反応が集まっている。
やっと第一歩を踏み出した『調査官ク・ギョンイ』。台本に演出、演技、音楽までドラマファンの反響を呼んだだけに、今後の展開にも関心が集まっている。
ドラマ『調査官ク・ギョンイ』は、韓国JTBCにて毎週土・日曜日22時30分に放送中。日本ではネットフリックスで同日24時ごろから配信される。
(記事提供=OSEN)
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