チョン・イルとイ・ミンホは1987年の生まれだ。同じ年であるだけでなく、2人はソウルの同じ町内で育った幼馴染である。
チョン・イルによると、イ・ミンホは子供の頃から町内で有名だったそうだ。その様子をチョン・イルは「イ・ミンホには後光がさしていました」と言うほどだから、イ・ミンホのハンサムぶりは子供の頃から折り紙付きだったのだろう。
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しかし、チョン・イルは自分のことはあまり語らないのだが、彼のルックスを見れば、決してイ・ミンホに負けていなかったと思われる。要するに、イ・ミンホとチョン・イルは近所でも評判な子供同士だったに違いない。
仲のいい2人はよく遊んだが、一緒に交通事故に遭遇してしまったこともある。
それは、2006年8月のことだった。
2人は同じクルマに同乗して旅行に行ったのだが、対向車がセンターラインを飛び越えて正面衝突してきた。相手の運転手は酒を飲んでいたらしい。
このとき、不運にもチョン・イルとイ・ミンホはひどい重傷を負ってしまった。チョン・イルは数カ月も入院しなければならなかった。
後遺症も残ってしまい、2人は兵役に入ったときも、軍隊での軍務ではなく一般社会で働いて兵役の義務を果たす社会服務要員になっている。
そんなチョン・イルとイ・ミンホだが、2人は今でも仲がいい。ともに酒をあまり飲まないので、もっぱらコーヒーでおしゃべりを楽しんでいるようだ。
兵役後の2人は、ドラマで大活躍している。
イ・ミンホは2020年に大作として評判になった『ザ・キング:永遠の君主』に主演したし、チョン・イルは『ヘチ 王座への道』で若き日の英祖(ヨンジョ)に扮して好評を博し、さらに他のドラマでも存在感を見せている。
同じ町内で育った幼馴染がともに人気俳優として大成するというのはとても珍しいことだ。そういう意味で、チョン・イルとイ・ミンホは最高の相棒に恵まれたと言える。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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