MBN時代劇『ポッサム 運命を盗む』(原題/以下、ポッサム)の視聴率が、右肩上がりを続けている。
【写真】『ポッサム』で共演中のチョン・イル、少女時代ユリらが焼肉会食
『ポッサム』は、光海君(朝鮮時代第15代国王)治下の朝鮮時代を舞台に、ポッサム(寡婦を連れ去って再婚させること)や泥棒などを専門とするチンピラ男・バウ(演者チョン・イル)が、翁主(=王女)のスギョン(演者ユリ)を誤ってポッサムすることで繰り広げられるロマンス時代劇。
初回の視聴率は3.1%でスタートし、6月26日に放送された第17話で全国9%・最高10.2%(ニールセンコリア調べ)を達成した。4週連続で自己ベストを更新しただけでなく、MBNドラマ史上最高視聴率の記録も樹立している。
このように、『ポッサム』が新しい記録を更新している理由は何か。
(※以下、ネタバレあり)
まずは、韓国の伝統要素が調和を成す美しい映像が挙げられる。
時によって変わる多彩な衣装が各人物のエピソードに深く入り込ませ、年季の入ったセットは当時の趣を生々しく伝えた。また、俳優たちの美しい韓服姿が目を楽しませ、労を惜しまない熱演が視聴者をストーリーに没頭させた。
「きれいな自然が映る美しい映像が印象的だ」と初回から好評だった絶景も、人物の感情を極大化させる仕掛け。例えば、春の雰囲気が漂うなかでのバウ(演者チョン・イル)とスギョン(演者ユリ)のツーショットは、付き合い始めたばかりの男女のときめき感を倍増させた。
バウとスギョンの心温まるロマンスの一方で、真実を前に崩れるしかなかったデヨプ(演者シン・ヒョンス)の悲しい片思いが涙を誘った。
また、冷ややかな緊張感を漂わせる光海君(演者キム・テウ)とイ・イチョム(演者イ・ジェヨン)の権力争いや、ギャグ担当のチュンベ(演者イ・ジュンヒョク)、チョ尚宮(演者シン・ドンミ)、ハン氏(演者チョン・ギョンスン)のエピソードが中心となるエピソードの重みと絶妙なバランスをとりながら、退屈する暇のない60分間を届けている。
MBN側は「初回からずっと変わらぬ愛情を寄せてくださった視聴者の皆さんに心から感謝する」とし、「正式に夫婦の縁を結ぶやいなや別れの危機に陥ったバウとスギョン、ついに謀反の意を示したデヨプ、もう引くところのないイチョムと光海君など、残り2話にもさまざま見どころがある。最後まで愛情と期待をお願いしたい」と伝えた。
『ポッサム 運命を盗む』は、韓国MBNにて毎週土・日曜21時40分に放送中。日本ではKNTVにて8月に第1話先行放送、9月より本放送スタート予定。
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