韓国の20代の俳優であれば、兵役を避けることはできない。まだ兵役を終えていなければ、いつのタイミングで入隊するかが重要だ。
パク・ボゴムの場合は、昨年8月31日に海兵隊に入るという決断をした。彼にとっては、それが最良のタイミングだったのだろう。
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そして、彼が兵役に入ったあとに放送されたのがドラマ『青春の記録』だった。このドラマの中でパク・ボゴムは、将来のスターを夢見る俳優の卵を演じていた。その姿がパク・ボゴムのイメージに重なる部分が多く、まさに『青春の記録』は芸能活動を休止した彼の兵役中の置き土産のような形になった。
同ドラマには、主人公が兵役の入隊時期で迷っている描写もあった。それは、まさにパク・ボゴムのリアリティを彷彿させる場面だった。いずれにしても、『青春の記録』はパク・ボゴムのハツラツとした姿を記憶に留めるのにとてもいいドラマである。
そういう意味で言うと、『雲が描いた月明り』も、兵役中で芸能活動ができないパク・ボゴムを思い出すのにいい作品だ。
彼が扮したのは、イ・ヨンという世子(セジャ)だ。19世紀の朝鮮王朝時代に実在した孝明(ヒョミョン)世子がモデルだが、ドラマの中のイ・ヨンは聡明で感性が豊かだった。
「こんな世子が国王になったら名君になるだろうなあ」
そんなふうに思える世子をパク・ボゴムは凛々しく演じきっていた。主人公のキャラクターとしても魅力的で、まさにバク・ボゴムにとっても希代の当たり役だった。それだけに、新作を出せない兵役中に彼のドラマを見るなら、『雲が描いた月明り』もまたふさわしいと言える。
なお、今まではドラマの話をしていたが、映画なら新作を見ることができる。それが、7月16日から公開される映画『SEOBOK/ソボク』である。この映画ではパク・ボゴムが人類初のクローン人間を演じる。共演はコン・ユであり、この映画も大きな話題を集めている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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