『仮面の王 イ・ソン』に出てくる世子はそんなに強い権限を持っているのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『仮面の王 イ・ソン』。序盤を見ていると、ユ・スンホが演じるイ・ソンの凛々しい姿が披露されている。といっても、公の場に出るとき、彼は仮面をかぶっている。素顔を知られたくないからだ。

その理由は、ドラマを見ていればよくわかるのだが、同時に、イ・ソンが世子として王朝の中で絶大な権力を持っていることも描かれている。

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それほど、世子というのは、とてつもない存在なのだろうか。

なにしろ、朝鮮王朝というのは、国王が世襲で継承されることが大前提である。実際に518年間に27人の国王が世襲で誕生している。

『仮面の王 イ・ソン』で主人公イ・ソンに扮したユ・スンホ(写真=韓国MBC『君主-仮面の主人(原題)』ポスター)

獅子奮迅の活躍

新しい国王が誕生すると、一番最初にしなければならないことが世子を決めることなのだ。とにかく、新しい国王といえども、いつ死ぬかもわからない。王朝継承に断続を起こさないためにも、真っ先に世子を選定する。

そのために、世子は早ければ5歳くらいから決められる。そして、平均すると、10歳ほどで世子は結婚し、15歳になると成人と見なされて王朝の公式行事にどんどんと出てくる。そして、政治の場でも国王に次ぐナンバー2として国家の重要事項を決める権限を持って行く。こうして経験を積んだあとに、もし国王が亡くなれば新しい国王として即位していくのである。

『仮面の王 イ・ソン』では、世子のイ・ソンが罪に問われた庶民を放免する場面が出てくるが、そうした法律や刑罰についても世子は自分で決定権を持っている。そういう意味では、法律を超越した存在であるともいえる。

そのあたりは、傑作と称される時代劇『イ・サン』でも、イ・ソジンが演じた世子が獅子奮迅の活躍をしていたことを見た人も多いことだろう。同じような存在感が今後の『仮面の王 イ・ソン』にもたくさん出てくる。そのあたりをユ・スンホがどのように堂々と演じていくだろうか。大いに楽しみにしたい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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