俳優のヨ・ジングが1人2役を演じて話題となったドラマ『王になった男』。放送されたのは2019年だ。
この作品は、2012年にイ・ビョンホン主演の映画として公開されており、映画版とドラマ版で違うところを探しながら楽しむことができる。
ドラマ版の『王になった男』でヨ・ジングが演じたのは、先王である父親の後を継いで王となったイ・ホンと、そのイ・ホンの影武者となったと道化師のハソンだ。
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子役時代から安定した演技力で多くのドラマに出演してきたヨ・ジング。
2012年に放送されたドラマ『太陽を抱く月』では、主演のキム・スヒョン扮する主人公イ・フォンの少年時代を演じた。
さらに、2016年に放送された『テバク~運命の瞬間(とき)~』では、チャン・グンソク扮するペク・テギルの実弟で朝鮮王朝21代王の英祖(ヨンジョ)として登場している。
ヨ・ジングは、映画版の『王になった男』が公開されたとき、主人公の役を自分が演じたらどうなるかなどいろいろと想像していたようだが、実際にドラマ版でのオファーが来たときは大ヒット作にリメイクということで主演するかどうかを悩んだという。
しかし、監督が原作である映画版とは違って新しいストーリーを構想していることを知ったヨ・ジングは出演することを決めたのである。
彼は、このドラマで初めて1人2役を演じたのだが、役作りには苦労したようだ。
特にイ・ホンとハソンが対面するシーンでは、表情や話し方はもちろん、それぞれの立ち姿や首の角度にまで注意を払いながら2人の違いを明確に表した。
それでもヨ・ジングは現場の雰囲気や先輩俳優であるキム・サンギョンがよくしてくれたおかげで、安心して撮影に臨むことができたようだ。
以上のように、2つの役を演じ分けながら最後まで撮影をやり遂げたヨ・ジング。彼の演技はとても魅力的で、すばらしいものだった。
今年2021年に『怪物』というドラマに出演している彼の今後の活躍に大いに注目したい。
文=大地 康
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