『オクニョ』の撮影のときにコ・スが意識していたこととは?

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女優のチン・セヨンが主人公のオクニョを演じて2016年に放送された時代劇『オクニョ 運命の女(ひと)』。

物語の舞台となっているのは13代王・明宗(ミョンジョン)の時代である。その明宗を演じているのは俳優のソ・ハジュン、明宗の母親の文定(ムンジョン)王后を女優のキム・ミスクが演じている。

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この作品でコ・スが扮したのは、チョン・ジュノが演じたユン・ウォニョンの庶子で、頭脳明晰なユン・テウォンという人物だ。

このユン・テウォンは、母親と自分を捨てた父親を憎んでいるのだが、そういう役をコ・スはどのように演じたのだろうか。

全部で51話もある『オクニョ』の撮影の中で、コ・スが難しいと感じたのが、テウォンというキャラクターが作品の中でどう変化していくのかわからなかったことだという。

コ・ス

俳優としての強い存在感

自分が演じる人物が持っている肉親に対する恨みをどうやって晴らすのか。本当に晴らすことができるのか。

そういった復讐心にどう向き合うのかについて悩んだコ・スは、台本をもらうたびに考えて、演じていくというかたちでテウォンになり切っていたのだ。

『オクニョ』の撮影の中で、彼が特に意識していたのが、そのテウォンの復讐心を一気に見せるのではなく、少しずつ見せていこうということである。

他の出演者たちに負けないように堂々と迫力ある演技を作品の中で披露したコ・ス。

アクションシーンに関しても、『オクニョ』に出演するまで剣を使う役を演じたことがなかった彼にとって、今回の演技はいい経験になったことは間違いない。

『オクニョ』だけでなく他の作品でも見ごたえある演技を披露するコ・スは、役を演じるごとに俳優として大きく成長していく。

彼はこれからもさらに俳優としての魅力的な演技を見せてくれることだろう。果たして。次はどんな姿を見ることができるのか。

強い存在感を持つ彼の実力をまたこの目で見れる日を楽しみに待っていた。

文=大地 康

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