韓国はもちろん、日本でも根強い人気を誇る韓国時代劇ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』。
前半の「女官編」では優れた料理人でもあったチャングムの料理センスがキラリと光る。主演のイ・ヨンエは制作開始前、その役作りのために10日間の集中特訓を受けたほどだ。
彼女が師事したのは「宮廷料理研究院」の院長であるハン・ボンニョ氏。
実はハン・ボンニョ氏は韓国・重要無形文化財第38号「朝鮮王朝・宮中飲食」第3代技能保有者。
ハン・ボンニョ氏の母ファン・ヘソン氏は、朝鮮王朝最末期の王・高宗(コジョン)と純宗(スンジョン)に仕えたハン・ヒスン氏からその技能を継承した人物で、ファン・ヘソン氏の長女でもあるハン・ボンニョ氏は1970年代から母に師事して朝鮮王朝の宮廷料理を母から伝授してもらったという。
そんな巨匠のもとで10日間の集中特訓を受けたイ・ヨンエ。ただ、撮影で実際に包丁を握ったのは1度だけだったらしい。
ある撮影であやまって手を切って以来、イ・ビョンフン監督の言いつけで包丁を握らせてもらえず、調理シーンは宮廷料理研究所の研究員が代役を務めていたのだ。
【写真】故郷から出身校、行きつけのお店まで…『チャングム』イ・ヨンエの“ゆかりの地”とは?
どうりで調理する手元のアップになると、彼女の手とは思えないほどプックリした手になったわけだ。キムチチゲなどの韓国家庭料理は作るそうだが、さすがにイ・ヨンエも宮廷料理までは作れなかった!?
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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