韓国で社会現象を巻き起こすほど注目された『梨泰院クラス』。パク・ソジュンが骨太な主人公を演じて好評だった。そのパク・ソジュンが、時代劇に主演したら面白い作品ができるに違いない。
もともと『梨泰院クラス』は、韓国で2020年1月から3月まで放送された。パク・ソジュンが演じた主役のパク・セロイの復讐劇がメインのストーリーになっていたが、とにかく魂を揺さぶられるドラマだった。
このパク・セロイは融通が利かない男で、頭を下げることができずにすべてを失った。辛い境遇に遭い、再起をかけて梨泰院(イテウォン)にやってきた。
梨泰院と言えばソウル有数の繁華街で、人間の欲望が渦巻く街だ。その中で、パク・セロイは大いに刺激を受けて、新しい人生に踏み出していく。言ってみれば、梨泰院は復活の街になったわけだ。
彼は、復讐を果たすことをモチベーションにして、全霊で戦いに挑んだ。そうした勇気を持った若者たちを描いた群像劇が、新しいドラマの時代を作ったのだ。
そのように『梨泰院クラス』で主人公を骨太に演じたパク・ソジュンが、もし時代劇に主演するとしたら、どんなキャラクターがいいだろうか。
パク・ソジュンなら国王であれ、両班(ヤンバン)であれ、職業人であれ、スケールの大きい主人公を演じることができるだろう。
国王であれば、歴代国王の中で一番強かった3代王・太宗(テジョン)とか、苦しい境遇の中で大成した22代王・正祖(チョンジョ)がふさわしい。
特に正祖は、傑作時代劇『イ・サン』でもあまりに有名だ。
しかし、パク・ソジュンであれば、正祖の新しい人物像を構築してくれるに違いない。そうすれば、絶対に面白い。
大いに期待しよう。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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