NHK総合テレビで日曜夜11時から放送中の『100日の郎君様』。
『100日の郎君様』は、完全無欠の皇太子イ・ユルからダメ男に転落したウォンドゥク(ド・ギョンス)と朝鮮王朝最高齢の怨女(適齢期を過ぎた未婚女性)ホンシム(ナム・ジヒョン)の100日ロマンスを描いた作品で、仮想の朝鮮時代を背景にロマンスの甘さとコメディの面白さを始め、独特の緊張感があふれる展開が見どころの時代劇だ。
このドラマが韓国で放送されたのは2018年9月10日から10月30日まで。韓国では平均視聴率14.4%、最高視聴率は16.7%になる人気を呼んだが、今振り返るとその成功は放映開始前の制作記者会見のときから予見されたものだったかもしれない。
韓国放送を前に開かれた制作発表会でド・ギョンスは、初の時代劇挑戦について言っていた。
「キャラクターが魅力的だった。初の時代劇で緊張したが、もともと挑戦してみたかった」と。
また、「個人的にまげや韓服を初めて着たのも印象深い。暑かったけれど、新鮮で良かった。時代劇なので、イントネーションや所作が難しかったが、監督、作家と話すうちに楽になった」と話していたのだ。
『善徳女王』(2009年)で子役として名を馳せ、『ペク・ドンス』(2011年)以来久しぶりに時代劇に復帰した女優ナム・ジヒョンも充実した様子だった。
「わくわくしながら撮影に臨んだ。多様な姿を見せるキャラクターを通して、自身の多彩な面を見せられると思い、オファーを受けた」
演出を担当したイ・ジョンジェ監督はキャスティングについて「ドラマによく合いそうだった。もちろん演技もうまい。彼らをキャスティングできたこと自体が幸せだった」と満足そうだったが、まさに主演ふたりが意欲にあふれていたわけだ。
しかも、K-POPボーイズグループEXOのメンバーでもあるド・ギョンスは、近年、ステージを越えて俳優としての地位を築いている。