動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で独占配信されている韓国ドラマ『親愛なるX』。
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人生の最底辺から頂点まで登りつめた女優ペク・アジンの壮絶な破滅と、彼女を守るために地獄を選んだユン・ジュンソの切なくも激しい愛の軌跡を描くロマンス・スリラーは回を重ねるごとに注目を集めている。
特に主人公ペク・アジンを扮するキム・ユジョンの変貌ぶりだ。
美しい外見の裏に冷酷な本性を隠した“理由のある悪女”として圧倒的な存在感を放ち、国内外の視聴者を一瞬で魅了。虚無と狂気を行き来する幅広い感情表現で、深い演技力を改めて証明しているが、「これがあのユジョンちゃん?」と驚く視聴者たちも多いはずだ。
というのも、キム・ユジョンといえば、卓越した演技力もさることながら、チャーミングで愛らしい笑顔が人気で、子役時代から一途で明るいヒロインや健気な女性を演じることが多かった。
そのキム・ユジョンが『親愛なるX』ではこれまで見せたことが無いような狂気と冷酷な姿を見せているのだから、古くから彼女を知るファンからすると「これがあのキム・ユジョン?」と目を疑いたくなるはずだ。
ちなみにアジュンの父ペク・ソンギュを演じているのはペ・スピンだが、実はふたりには意外な共通点がある。
今から15年前に作られた韓ドラ時代劇の不朽の名作『トンイ』に、ともに出演しているのだ。
当時11歳だったキム・ユジョンが演じたのは主人公トンイの幼年期。ペ・スビンが演じたのはそのトンイが兄として慕ったチョンスの青年期だった。
大人になったトンイはハン・ヒョジュが演じたので、キム・ユジョンとペ・スビンの共演はなかったが、あれから15年が経って『親愛なるX』で共演。それもペ・スビンが演じたのは賭博に溺れて娘に金をゆする毒親。キム・ユジョン演じるアジュンに殺されてしまう。
実の父を殺害してしまうアジュン。そのとき浮かべる冷ややかで虚しいまなざしが、彼女の人生に刻まれた傷の深さを物語っている。
子役から大人の女優へ、そして大胆な変身を遂げたキム・ユジョン。彼女が『親愛なるX』で挑むのは、単なる“悪女”ではなく、愛と絶望の狭間で壊れていくひとりの人間の姿だ。だからこそ、観る者は目を離せない。物語が進むにつれ、アジュンはどこへ向かうのか──。
最終話に向けて、さらなる衝撃と緊張が待ち受けていることは間違いない。
(文=慎 武宏)
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