俳優チョン・ウソンの代表作として知られる映画『ビート』が、約30年の時を経てドラマとして再誕する。
6月11日、制作会社Alt Studioは、自社の初プロジェクトとして、ホ・ヨンマン作の名作漫画『BEAT』を原作とする全10話構成のドラマ『ビート』の企画・制作を正式に発表した。
『ビート』は、1994年から1995年にかけて漫画雑誌『ヤングチャンプ』で連載された青春ノワールの傑作。韓国マンガ界の巨匠、ホ・ヨンマンが手がけ、当時の若者たちの怒りや葛藤、挫折と成長の痛みを鋭く描き出した。連載当時には累計発行部数100万部を突破し、作中に登場するバイクやジッポライター、タバコなどの小道具が社会的ブームとなるなど、“ビート・シンドローム”と呼ばれる現象まで巻き起こした。
1997年には、チョン・ウソンとコ・ソヨンが主演を務め、キム・ソンス監督がメガホンを取った映画版『ビート』が公開。ソウルだけで87万人を動員する大ヒットを記録し、「俺には夢がなかった」「17対1の喧嘩」などの名台詞と共に、チョン・ウソンを90年代青春スターの象徴へと押し上げた作品として語り継がれている。
今回のドラマ化では、当時のチョン・ウソンのように新たな世代を代表する「ミン」を誰が演じるのかに大きな注目が集まっている。
Alt Studioによる初のドラマ作品『ビート』は、2026年上半期の公開を目指し、現在本格的な制作に着手している。時代を超えて受け継がれる“青春の衝動”が、どのような形で再び描かれるのか、その行方に関心が高まっている。
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