イ・ジェフンが、IMF通貨危機当時に経験した胸が痛む家族の物語を告白した。その痛みを通して得た現実感覚と責任感をもとに、現在は所属事務所の代表として社員たちの生活を背負う“休むことのできないジレンマ”に直面しているという。
イ・ジェフンは、ソウル・鍾路区三清洞のカフェで映画『焼酎戦争』(原題)のインタビューに応じた。
『焼酎戦争』は、1997年のIMF通貨危機を背景に、焼酎こそが人生そのものという財務理事ジョンロク(演者ユ・ヘジン)と、利益だけを追求するグローバル投資会社の社員インボム(演者イ・ジェフン)が、韓国国民の焼酎の未来を賭けて対決する物語である。
イ・ジェフンは、映画の背景であるIMF危機の時期を思い起こし、自身の幼少期に直面した苦しみについて率直に語った。
IMF当時は中学生から20代前半にかけての時期であり、「家では商売や自営業をしていた。米屋と食堂を営んでいたが、IMF以降、父が日雇いの労働に出かける姿を見て、ああ本当に大変な状況なんだと実感した」と明かしたのだった。
さらにイ・ジェフンは、「商売がうまくいかないという現実を肌で感じた世代」と語り、映画の内容が一層リアルに感じられたと話した。
自身の経験が作品に深く投影されていることを認めた彼は、「IMF以後、韓国経済は透明性や効率性を強化してきたが、その危機を経て今がある。しかし同時に、道徳的な弛緩が蔓延しているという点についても多く考えさせられる」と語った。
IMF危機の時代、家族が経験した経済的困難を目の当たりにしたイ・ジェフンは、俳優であり所属事務所の代表でもある現在、誰よりも熾烈な日々を生きている。
現在は映画『焼酎戦争』の広報活動に加え、tvN『シグナル2』、SBS『模範タクシー3』の撮影も同時進行中で、目の回るようなスケジュールをこなしている。
イ・ジェフンは自身の過密なスケジュールについて「スケジュール表を見せるとみんなが仰天する」と語り、慌ただしい日常を明かした。
この殺人的なスケジュールは、単なる仕事への情熱を超えた責任感から来るものだという。
イ・ジェフンは「自分の立場では、状況を前もって予測して覚悟を決めている。どこへ行こうと、その日1日を全力で生きるつもりだ」と揺るがぬ覚悟を語った。
それでも彼は「今のように一日も休めない状況は当然つらいが、最終的には感謝すべき時間だと思っている」と話し、責任を背負う中でも感謝の気持ちを忘れない姿勢を見せた。
多忙な日々のなかでも健康管理に努め、黙々と自分の道を歩んでいるイ・ジェフン。昨年は大腸炎の手術を受けたが、2025年1月の健康診断では非常に健康という診断結果を受け、ファンを安心させた。
彼は「今はプレイヤーとして必死に活動しないと、会社経営にリスクが生じる。それがジレンマだ」と率直な胸の内を明かした。
さらに「周囲からは“そろそろ休むべきだ”と言われるが、会社の事情を考えると休めないという強迫観念もある」と語り、社員の生活を背負う代表としての深い悩みを吐露した。
それでもイ・ジェフンは「今のように一日も休めない状況は、もちろん大変だと言えるが、最終的に見れば感謝すべき瞬間である」と語り、重い責任を抱える中でも感謝の気持ちを忘れない姿勢を見せた。
彼は多忙なスケジュールの中でも健康管理を怠らず、黙々と自分の道を歩んでいる。昨年は大腸炎の手術を受けたが、今年1月の健康診断では「非常に健康である」との診断を受け、ファンを安心させた。
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