ドラマ『鬼宮』の脚本を手がけたユン・スジョン氏が、熱い支持を送ってくれた視聴者への感謝の気持ちを語った。
SBSドラマ『鬼宮』は、霊媒としての運命を拒む巫女ヨリと、彼女の初恋の相手ユンガプの体に宿ったイムギ・カンチョリが、王家に怨みを持つ妖怪“八尺鬼(パルチョッキ)”に出会うことで、肉体と魂が絡まりあっていく様を描いた肉体争奪ファンタジーロマンスである。ユク・ソンジェ、キム・ジヨン、キム・ジフンらが出演していた。
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初回放送から全国視聴率9.2%(ニールセンコリア調べ)という好スタートを切った本作は、最終回では11%を記録し、高い関心と支持を集めた。
脚本家ユン・スジョンは、当時の心境を次のように語っていた。
「これまでSBSの金土枠で放送されたドラマがいずれも大きな成功を収めていたため、自分の作品が期待に応えられなかったらどうしようと不安で、放送直前の1週間は悪夢ばかり見ていた」
続けて「信じられないほど高い初回視聴率に驚いたし、その後も強力な競合作が並ぶ中で高視聴率を維持できたことに、ただただ感謝している。『鬼宮』は私にとって本当に久々の放送作品であり、デビュー作の単発ドラマを除けば初めて脚本の主導権を完全に握って書いた作品だったので、なおさら嬉しく、感慨深い」と語っていた。
ヒットの要因について問われると、「誰でも気軽に観られる怖くないオカルトをベースに、ロマコメ、アクション、ミステリー、時代劇といった要素をミックスしたジャンル構成が、多様な視聴者の好みに合ったのではないか」と分析していた。
また「拙い脚本を魅力的に膨らませてくれた監督陣、俳優陣、スタッフの皆さんのおかげだと思う」と、制作陣への感謝も忘れなかった。
さらに、視聴者から注目が集まっているシーズン2の可能性については、次のように語っていた。
「実は16話のエンディングは、シーズン2を前提にして書いたものではなかった。カンチョリとヨリが家庭を築き、幸せに暮らし、王・イジョンとも時折交流があるという姿を見せたかった」
そのうえで「シーズン2を望んでくださる方々には心から感謝している。カンチョリにまつわる物語は、まだ続きがあるようにも感じるが、現時点ではシーズン2について具体的な決定や進行はないと聞いている」と、慎重な姿勢を示した。
一方で、演出を担当したユン・ソンシク監督も「『鬼宮』はもともとシーズン2を前提とした作品ではなく、単体で完結する物語として企画された」と説明しながらも、「カンチョリ、“八尺鬼”、“数殺鬼(スサルグィ)”といった韓国的な妖怪キャラクターは、K-オカルトブランドとして十分な価値があると思う」と語っていた。
さらに「今後、さまざまな条件が整えば、シーズン2の検討が始まる可能性もある」とし、「『鬼宮』に関心を持ち、応援してくださった視聴者の皆さんに心より感謝申し上げたい」と前向きな姿勢を見せたのだった。
なお、SBSでは最終回を迎えた『鬼宮』の後続作として、現在は新ドラマ『私たちの映画』が放送されている。
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