白光炫の波乱に満ちた半生『馬医』【名作劇場】

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実在の名医をモデルに描かれた『馬医』。監督総指揮をまかされたのは、『チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』などでおなじみのイ・ビョンフン監督だ。

公開前、韓国関係者からは「これまでのイ・ビョンフン作品の焼き写しに過ぎない」と酷評されてきた。しかし「基本に戻り熱心に作品作りがしたい」と話していた監督の想いが通じ、結果は大好評。“人間のにおい”が充満した作品に仕上がった。東京ドラマアウォードで「海外作品特別賞」も受賞している。

『馬医』のキーワードとなるのが差別化。最近ではタイムスリップものなどが注目を集めているが、『馬医』製作陣は実在の人物をモデルとした正統派史劇にこだわった。

加えて現代人の需要に応えるための要素も数多く取り入れている。例えば、動物の病気や治療法を紹介するシーン。これはペットと生活をともにする視聴者に、なるべく多くの情報を提供するためだったと言われている。

ドラマ『馬医』(2012-13 MBC)

【あらすじ】獣医から王の医者へ。

馬を治療する獣医から、王の体を診察する御医(オウィ)(王の主治医)へと転身を遂げる白光炫の物語。朝廷の陰謀により処刑された医学生ドジュンの息子・光炫は、自分の出生の秘密を知らぬまま生きていた。やがて、王や周囲の人間に医術の腕を認められていく。

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