俳優であり歌手でもあるイ・ジュノが、“台風級”の勢いでヒット街道を走り始めた。韓国tvNドラマ『テプン商事』で、ある日突然貿易会社の社長に就任した新米サラリーマンのカン・テプンを演じ、視聴者の心をつかむ。
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前回の放送では、テプンが鋭い直感で倒産寸前のテバン繊維との契約を思い切って中止。行動派の面を鮮明に見せた。さらに、厳冬のなかで生地を守り抜き、社員たちと心を1つにして“ワンチーム”の絆を築く姿が印象的だった。ドラマ全体に温かい余韻が広がる。
しかし、順風満帆とはいかない。会社の危機が続くなか、多くの社員が離脱。残ったのはオ・ミソン(演者キム・ミンハ)ただ1人。2人は再起を賭け、表象繊維との交渉という難関に立ち向かいながら、かすかな希望の火をともす。
その後、チョン・チャラン(演者キム・ヘウン)を訪ね釜山へ向かったテプンは、シュバック社の安全靴に魅了され、その場で契約を決断。判断の速さが光った。
家を失い、行き場をなくしても歩みを止めないテプン。これからどんな成長譚を描くのか、期待が高まる。
イ・ジュノは、冷たさと温もりが交錯する物語の呼吸を巧みにとらえ、感動と面白さの両輪を成立させた。
未熟さを抱えながらも会社を守ろうと奮闘する青年に完全に溶け込み、回を重ねるごとに深みを増す姿が共感を呼ぶ。あの時代の青春の喜怒哀楽を丹念に描き、“成長キャラクター”の新しい型を築き上げたイ・ジュノ。
多彩な表現力で物語の核を担い、ヒットメーカーとしての実力を確かなものにした。
次にどんな表情を見せるのか、その歩みから目が離せない。
なお、韓国tvNドラマ『テプン商事』は毎週土曜・日曜の夜9時10分より放送中であり、Netflixでも視聴可能だ。
(記事提供=OSEN)
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