『魔法のランプにお願い』が描く幻想ロマンス、ペ・スジが千年の眠りを破る

2025年10月08日 話題 #Netflix #OSEN
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奇妙で美しいペ・スジの魅力から抜け出せない。

Netflixシリーズ『魔法のランプにお願い』は、千年ぶりに目覚めたランプの精ジーニー(演者キム・ウビン)が、感情を失った人間ガヨン(演者ペ・スジ)と出会い、3つの願いをめぐって繰り広げる“ストレスゼロ”のファンタジー・ロマンティック・コメディである。

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前世と現世をまたぐ2人の長い物語を描いた本作は、公開と同時に大きな話題を呼び、胸のときめきと笑い、そして切なさを一度に詰め込んだドラマとして視聴者を魅了している。

(写真=Netflix)

劇中でスジは、反社会性パーソナリティ障害を抱える女性ガヨンを演じている。祖母に育てられ、彼女の“ルール”と“ルーティン”を忠実に守って生きる人物だ。

世間から“サイコパス”と呼ばれるが、実は“人間の善き意志”を内に宿す稀有な存在でもある。非現実的な状況でも無表情を崩さず、3つの願いを叶えるという甘い誘惑にも反応を示さない。

だが、ジーニーと出会った彼女が展望台の頂上で「機会ができた」と呟きながら浮かべる奇妙な笑みは、まるで死という未知の扉に惹かれていくようで、見る者にぞっとする不穏さを残した。

しかし、ガヨンは人の言葉を正確に理解しようと努力し、自らを愛情で包んでくれた村人たちと真摯に関わり、約束を必ず守る。

善と悪が混在する複雑なキャラクターを、スジは“嫌いになれない人間味あふれる存在”として立体的に描き出した。

“ロコクイーン”としてのスジの本領も存分に発揮された。9年ぶりに再共演したキム・ウビンとの胸キュン化学反応は、画面越しでも思わず笑みを誘う。

願いに執着するジーニーを時に殴りつけ、顔を合わせれば口喧嘩を繰り返すガヨンだが、キスをきっかけに彼が定めたルールとルーティンを待ちわびる姿は愛らしく、物語に軽やかなリズムを添えた。

無表情でありながら、スジの繊細な演技によって感情の揺れが鮮やかに伝わり、彼女が発するファンタジックな台詞の1つ1つが思わずもう一度見返したくなるほど魅力的であった。

感情を欠いたキャラクターであるため、表情だけでは心情を伝えるのが難しい役どころだが、スジの緻密な努力がその壁を越え、視聴者を登場人物の感情世界に深く引き込んだ。

スジの演技には、これまで演じてきたすべてのキャラクターに共通する“応援したくなる温かさ”が宿っている。ときに不器用で傷ついたキャラクターすら愛おしく感じさせるのは、彼女の徹底した役づくりと観察眼の賜物である。

さらに今作では登場人物が多い中、スジはそれぞれのキャラクターと異なる“化学反応”を生み出し、前世と現世を行き来しながら全く異なる人格を演じ分ける。

その多彩で幻想的な魅力こそが、Netflixシリーズ『魔法のランプにお願い』の真の見どころである。

(記事提供=OSEN)

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