Prime Videoで配信中、『巫女と彦星』でチュ・ジャヒョンが魅せる魂の演技

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韓国tvNドラマ『巫女と彦星』は、運命に翻弄される若者たちの心の葛藤と成長を描いた、幻想的かつ情緒豊かなファンタジーロマンスである。

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日本ではPrime Videoにて独占配信中で、原作は多くのファンに支持された人気ウェブ漫画。全編を通して描かれるのは、避けられぬ宿命と祈りの力が交差する静かで深い物語だ。

物語の中心にいるのは、2人の若者だ。

女子高生パク・ソンア(演者チョ・イヒョン)は、日中は普通の生徒として暮らしながら、夜になると神の声を伝える巫女としての使命を担っている。

霊的な存在と交信する役割を持ちながらも、自身の不安や葛藤を抱えた彼女の姿は、超自然的な力を持つ者としてではなく、等身大の人間として描かれている。

一方、ソンアと出会う少年ペ・ギョヌ(演者チュ・ヨンウ)は、生まれつき死という重い運命を背負って生きている。言葉少なで感情を表に出さない彼は、静かに世界を見つめながら、自らの定めと向き合っていく。

2人の交流は、ただの恋愛ではなく、それぞれの宿命とどう向き合うかを問う深いドラマへと昇華していく。

『巫女と彦星』
(写真=tvN)

視聴者を物語に引き込む魅力的な演技

この若者たちの運命を見守る存在として登場するのが、ヨムファという名の神秘的な巫女である。そしてこの難役を担うのがチュ・ジャヒョンだ。

無言でも空気を一変させるその存在感は、登場するだけで視線を奪う。静寂をまとったヨムファは、物語に不可欠な重みと余韻を加える存在である。

チュ・ジャヒョンは、これまでに『私たち、家族です~My Unfamiliar Family~』でハン・イェリ扮するキム家次女キム・ウニの姉キム・ウンジュ、『シスターズ』でキム・ゴウン演じるオ家長女オ・インジュの職場の先輩チン・ファヨンを演じていた。

そんなチャ・ジュヒョンが『巫女と彦星』で扮しているヨムファは、名の知れた巫女として尊敬を集めながらも、孤独と過去の痛みを抱えた人物だ。

洗練された外見と感情を抑えた佇まいの奥には、人と距離を置く理由があり、その背景は物語の核をなす要素でもある。

その複雑な人物像を、チュ・ジャヒョンは静かな眼差しと最小限の動作で描き出す。いわゆる神秘的な巫女の記号に収まらず、1人の信念を持った女性として立ち上がる姿は、観る者に深い余韻を残す。

若き俳優たちの瑞々しさとベテラン俳優の重厚さが共鳴する『巫女と彦星』。その中でチュ・ジャヒョンが体現する静の演技は、物語における精神的な支柱として、視聴者を物語の奥へと導く。

運命に抗う者たちの祈りが交錯するこのドラマにおいて、彼女の存在は欠かせない魂のようなものなのである。

文=大地 康

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