俳優アン・ヒョソプがボイスアクティングで参加したNetflixアニメ映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』が、公開直後に世界93カ国のNetflix“TOP10”にランクインした。
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そのうち41カ国で1位を獲得するという異例のグローバルヒットとなり、話題を集めている。その中心にいるのが、主人公ジヌ役を演じたアン・ヒョソプである。
『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、『スパイダーマン:スパイダーバース』など世界的ヒット作を手がけたソニー・ピクチャーズ・アニメーションが制作に参加し、韓国系監督マギー・カンと『ウィッシュ・ドラゴン』のクリス・アッペルハンスが共同監督を務めた作品で、韓国文化のアイデンティティとグローバルな感性を同時に描き出すコンテンツとして注目されている。
キャストには、ルミ役のアーデン・チョー、バビー役のケン・チョン、鬼魔(グィマ)役のイ・ビョンホンといったグローバルスターたちが名を連ね、さらなる話題性を加えている。
所属事務所であるThe Present Co.は、この作品のヒットについて「K-POPはもはや単なる音楽ジャンルを超え、グローバルコンテンツの構造を設計する中核的要素としての地位を確立したことを示す象徴的な事例である」とコメントした。
アン・ヒョソプは劇中、K-POPアイドルグループ「Saja Boys」のメンバー・ジヌを務め、全セリフを英語で演じ、声だけで繊細な感情の機微まで表現する高度な演技を披露した。
その感覚的なパフォーマンスは世界中の視聴者から絶賛され、作品への没入感を一層高めたと評価されている。こうした人気を受け、一部のインタビュー映像はNetflixのグローバル公式チャンネルを通じて公開され、その反響にさらなる広がりを見せている。
演技だけでなくボイスアクティングまでこなし、グローバルなファンの心をつかんだアン・ヒョソプは、本作を通じて一段と広がった表現の幅と没入感を証明してみせた。
特に、共同監督を務めた韓国系監督マギー・カンが自ら直筆の手紙でキャスティングをオファーしたというエピソードは、彼に対する制作陣の深い信頼と愛情を物語る象徴的な一幕である。
一方、アン・ヒョソプは来たる7月23日に映画『全知的な読者の視点から』の公開を控えており、新ドラマ『今日も完売しました』の撮影も進行中である。演技力とファンへの誠意を兼ね備えた彼の“フル稼働モード”は、今なお現在進行形である。
【以下、アン・ヒョソプの一問一答全文】
Q1. 『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』に参加することになったきっかけは? 制作陣から手紙を受け取ったという話は本当ですか?
A:新しいジャンル、そしてボイスアクティングという作業方式に対して好奇心があった。さらに、海外で多くの愛を寄せてくれているファンの皆さんに、何か楽しい記憶を残したいという気持ちが強かった。
この作品が届ける“愛”というメッセージを、音楽とK-POPを通じて伝えるという方法もユニークに感じた。プロジェクトに参加する前に、マギー・カン監督から手紙をいただいた。その中から、自分に対する温かい関心と作品への深い愛情を感じた。その誠意を信じ、良い結果を一緒に生み出したいという気持ちが自然と芽生えた。
Q2. 『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』とはどのような作品ですか?
A:非常に多くの魅力を備えた作品である。ファンタジーでありながら、我々の現実と地続きの物語である。自分が好きな韓国語の中に“아름답다(美しい)”という言葉があるが、そこには“自分らしい”という意味も込められている。
この作品にも、それぞれが持つ固有の美しさを受け入れ、自分だけの特別さを認め、ありのままの自分を愛そうというメッセージが込められている。
Q3. 自身が演じたキャラクターのジヌとはどのような人物ですか?
A:ジヌは家族と一緒にいるために鬼魔と取引をするという危険な選択をし、その代償として魂を失ってしまう。それでもなお、人間に対する愛情と温もりを抱えながら生きている、温かさを持った人物だと思う。そうした点で、視聴者も彼に対して共感や愛情を同時に感じられるはずである。
Q4. 録音方法が特別だったと聞いていますが?
A:自分は韓国にいて、制作陣はアメリカにいたため、ビデオ通話を通じて作業が進められた。録音時にはマイクの隣にカメラを設置し、声だけでなく表情や動きも一緒に撮影した。
その記録映像が、ジヌというキャラクターを作る際に、表情や感情、動きを細かく描写するうえで活用された。完成したジヌの顔やスタイルには、自分の姿がベースになっている部分もあり、フーディのような衣装も含まれている。
単なるボイスアクティングを超えて、身体や表情まで融合した作業であり、こうしたプロセスがキャラクターに命を吹き込む重要な要素となったと思っている。このような工程と制作チームの努力によって、ジヌと自分がシンクロできたのだと感じている。
Q5. マギー・カン監督、そしてクリス・アップルハンス監督との作業はどうでしたか?
A:マギー・カン監督、そしてクリス・アップルハンス監督と一緒に作業できたことは本当に光栄だった。アニメーションというジャンル自体が自分にとって初めて接する新しい作業方式だったため、戸惑いや難しさもあったが、そのたびに両監督が繊細かつ温かく導いてくれたおかげで、早く順応することができた。
たとえば、感情の流れを声だけでどう伝えるかという点について。同じ場面でも感情の濃度や話す速度、間の取り方などをさまざまに試させてもらい、そのおかげでアニメーションの中でもキャラクターがより立体的に生き生きと描かれた。自由に表現できる環境を整えてくれたことに深く感謝している。
Q6. ジヌの内面にいる“悪魔”とはどのような存在ですか?
A:ジヌの内面にある“悪魔”は、彼を長らく苦しめてきた痛みや罪悪感、避けられなかった選択によって生じた苦悩と後悔から生まれた存在である。どうしようもなかった決断だったとしても、その記憶が彼を繰り返し苦しめるのだ。その内なる声は、低く重たいささやきのように迫り、常に正しい方向を妨げ、揺さぶってくる。
このような内面の暗闇に向き合い、受け入れることは決して容易ではないが、それは誰しもが経験する過程であると考えている。そうした時間を通じて自分自身と向き合い、より強くなれると信じている。
Q7. 本作の舞台となる世界はどのような場所ですか?
A:一見ファンタジーのように見えるが、よく見ると私たちの現実の世界にとてもよく似ている。善と悪が共存し、人々の欲望と犠牲がぶつかり合う場所である。その中でK-POPは、希望の象徴のように機能しているように思う。
Q8. 初めて完成した映画を観たときの気持ちは?
A:言葉では表せないほど、胸がいっぱいになる感覚だった。台本を読んだときも面白いと思ったが、アニメーションというジャンル自体にあまり馴染みがなかったため、果たしてこれがどう映像化されるのか、想像がつかなかった。
だが、いざ完成した映画を観たとき、自分の想像を遥かに超える、信じられないほど美しく、感動的な作品に仕上がっていて驚いた。1つ1つのシーンがまるで夢のようだった。何よりも、この作品を観てくださるファンの皆さんがいるならば、この喜びを一緒に分かち合いたい。皆さんにもこの物語に没頭し、その中の楽しさと感動を共に味わってほしいと願っている。
Q9. この映画がこれまで観てきたアニメーションと最も違う点は?
A:感情が物語の中心に据えられている点が、最も大きな違いであったように思う。通常のアニメーションでは音楽が背景として存在することが多いが、本作では音楽と物語、そして感情が有機的に結びついており、舞台のようにも感じられたし、同時に一本の映画であり、パフォーマンスでもあった。この構成は自分にとってとても新鮮で印象深かった。
Q10. この作品を通して伝えたいメッセージは?
A: 誰の中にも“内なる闇”は存在し、ときにはそれを認め、向き合う勇気が必要だというメッセージが伝われば嬉しい。そして、最終的には自分自身の声を信じて進む力を得られるという物語であることが、多くの人にとって慰めや勇気となればと思っている。
Q11. アニメーション作品やシリーズが持つ“想像力の力”についてどう思いますか?
A: アニメーションは、想像力の限界を超えることができるジャンルであると考えている。現実の制約を受けずに、頭の中で思い浮かべたあらゆるものを視覚的に表現できる。そしてその中には、深い感情や哲学、メッセージを込めることもできる。大人であっても子どもであっても心を打つ物語だ。それがアニメーションの持つ力なのだと思う。
ソニー・ピクチャーズの長年のファンであり、アニメーションを愛する1人として、今回この作品に関われたことは本当に嬉しく、意義深い経験であった。Netflixを通じて皆さんにお会いできることがとても楽しみである。
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