パク・ボゴムが主演している『グッドボーイ』は、国際大会でメダリストになったスポーツ選手が特別採用で警察官になるというドラマだ。運動能力に優れた警察官たちが街の悪と激しく戦う姿は痛快だ。
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この中でパク・ボゴムが扮するユン・ドンジュは、かつてボクシングの金メダリスト。とにかく無鉄砲な性格だ。その一方で常に冷静な判断力を持っているのが、フェンシングの銀メダリストだったキム・ジョンヒョン(演者イ・サンイ)だ。
彼はもともと大企業の御曹司。危険がある警察で働く必要はないのだが、それでも自ら特別採用に応募して警察官となった。それはチ・ハンナ(演者キム・ソヒョン)も特別採用されていることが大きく関係している。彼女は射撃の天才少女として有名で、何度も世界記録を達成するほどの成績を上げて警察官となった。
彼女の父親は元警察官で殉職しているのだが、その父のためにもチ・ハンナは警察官になりたかった。その関連で、チ・ハンナに恋しているキム・ジョンヒョンも警察官となった。
しかし、ユン・ドンジュは気にいらない。いわば恋がたきのキム・ジョンヒョンがやたら邪魔なのだ。そんなときに、特別採用されたメダリストたちを集めて強力捜査チームが結成されることになり、3人は同じチームになった。
そうなると、ユン・ドンジュはキム・ジョンヒョンにいつも八つ当たりしてくる。それでも、キム・ジョンヒョンは冷静に対応して波風が立たないようにしている。
要は、彼は大人なのだ。ガキみたいにふるまうユン・ドンジュを相手にしていない。ただし、巨悪を逮捕するためにはチーム同士の協力が欠かせない。そんなジレンマをキム・ジョンヒョンは抱えている。
そんな彼を演じているイ・サンイは、落ち着きのある知的な演技で定評がある。今回の『グッドボーイ』でも、主人公をイライラさせる絶妙な演技を披露している。まさに、最高級の助演俳優であり、ドラマをキリリと引き締めている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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