イム・ジヨンの演じるヒロインが「復讐されても仕返しをしない」のはなぜなのか

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韓国ドラマにはいろんなカテゴリーがあるが、その中で特に重宝されてきたのが復讐ドラマだ。主人公が本当に辛い目にあわされてどん底を味わうが、そこから逆境を乗り越えて憎き相手に復讐するというストーリー…それが韓国ドラマで多く使われてきた定番パターンであった。

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最近で言えば、『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』が典型的な復讐ドラマだった。ソン・ヘギョが演じるムン・ドンウンが、高校時代にあまりにもひどいイジメを受けてしまう。ヘアアイロンをカラダ中に押し付けられて痕が残るほどだった。

そして18年後、いじめていた5人のワルに次々と計画的な復讐を仕掛けていくのが『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の基本ストーリーだ。本当に、ムン・ドンウンの用意周到な準備によって仕掛けられる復讐劇には見応えがあった。

その際の一番の標的になっていたのが、イム・ジヨンが演じていたパク・ヨンジンだ。彼女は気象キャスターとして人気を得ていて、ハイクラスな生活を享受していた。そんな相手にムン・ドンウンが強烈に復讐を遂げていくプロセスには溜飲が下がった。

このとき、嫌な悪役に扮していたイム・ジヨンの演技は本当に憎たらしかった。その一方で、彼女が主役となった最新ドラマが『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』である。

イム・ジヨン
『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』で主役を務めたイム・ジヨン(写真提供=OSEN)

復讐ドラマは重宝されるカテゴリー

このドラマでは、イム・ジヨンが扮する主人公オク・テヨンが、とてもひどい悲劇に見舞われてどん底に陥るのだが、努力を重ねてようやく立ち直っていく。その際、オク・テヨンは憎き悪人に復讐を遂げても不思議はなかったのに、あえて復讐しなかった。それどころか、その標的を助けてあげるほどだった。

そういう展開には本当に目を見張った。つまり、本来は復讐を一番のネタにしてしまうところなのに、常套手段を使わないでさらに深みのあるストーリーに仕上げていった。そこが『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』の卓越していた部分であった。

文=大地 康

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