韓国ドラマを見ていてつくづく思うのは、主人公の男女を取り囲む友人キャラがとても大事だということ。こうした友人キャラの熱い介入がドラマを大いに盛り上げている。
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さらに、友人キャラが語る人生観は、物語に豊かな情感を与え、視聴者の心に深い余韻を残す。そういう意味で、どのドラマでも友人キャラが必要不可欠な登場人物になっている。
本来、韓国の人々は、友人への深い絆を大切にする。その友人たちも、単なる静かな傍観者に留まることなく、時として恋愛に鋭い眼差しを投げかけ、「絶対にやめたほうがいい」という明快な助言を惜しみなく送る。その姿は、まるで柔らかな春風が花々をそっと撫でるかのように感じさせる。
実際、多くの韓国ドラマでは、友人キャラが主人公の恋にどんどん入り込んでくる。その際には語るボキャブラリーが本当に多彩だ。とにかく、友人キャラは形容詞が豊富な言葉で自らの人生観を語りたがる。
それには理由がある。韓国においては、詩集がベストセラーランキングの上位に入るほどよく読まれていることも関係している。日本では現代詩を読む人を見つけることが難しくなっているが、韓国では現代的な恋愛詩に魅了されている人がとても多いのである。
そうした影響を受けて、自らの恋愛観や人生観を鮮明な言葉で紡ぐことに長けている人も目立つ。そして、ドラマでも友人キャラが主人公の気持ちを代弁したりしている。
日本の感覚では「ちょっと気恥ずかしい」と捉えられるセリフも、韓国においては心の奥底から湧き上がる純粋な情熱として自然に受け入れられている。このように、巧みな言葉で人生や恋愛を語る友人キャラが韓国のドラマでは絶対に必要なのだ。
こうした友人キャラに扮して実績をあげているのがコン・ミンジョンだ。人気ドラマ『海街チャチャチャ』でシン・ミナが演じたヒロインの友人キャラをドンピシャの雰囲気で演じていた。以後も、様々なドラマで活躍が目立っている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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