今年のパク・ボゴムは、『本当にお疲れさまでした』(原題)と『グッドボーイ』(原題)という2つの新作ドラマでファンを楽しませてくれる。そんなパク・ボゴムが2016年に主演した時代劇が『雲が描いた月明り』だった。
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このドラマについてパク・ボゴムがじっくり語ったのは、2017年11月に東京で開催された記者会見のときだ。彼はイ・ヨンという主人公について饒舌に語っていた。
「僕が演じたイ・ヨンという世子は、誰よりも家族を想う気持ちが強かったと思っています。この主人公を考えると、確かに胸が痛んでしまった部分があります。
彼は臣下の者たちから警戒されて、その場から引きずりおろそうとしている人たちに取り囲まれていました。宮廷の中で信じられる人物は、いつもそばにいてくれるチャン内官と妹しかいなかったのです」
ここで語ったチャン内官を演じたのがキム・ユジョンだ。子役として有名だった彼女が大人の女優として最初に出演したのが『雲が描いた月明り』であり、パク・ボゴムとの相性がとても良かった。そういう意味では、数ある時代劇の中でもベストカップルと呼べるほどの2人だった。
さらに、パク・ボゴムはイ・ヨンのキャラクターを次のように分析している。
「イ・ヨンは臣下の者たちから無力な王子として見られていたかもしれません。しかし、僕は世間知らずな世子に扮しながら、その中で家族を守っていこうとする彼の気持ちを忠実に考えながら演じていました」
パク・ボゴムが語っているように、彼は家族の存在を心強く感じながらイ・ヨンを演じていた。ドラマの中でイ・ヨンは敵対勢力に対して毅然とした態度で闘っていたが、それが頼もしかったのは、「家族を守りたい」という切実な信念があったからだろう。
ラブコメ的な要素も強かった『雲が描いた月明り』。パク・ボゴムとキム・ユジョンの共演が大きな話題になっていたが、「家族を守るために奮闘した世子の物語」だと考えたら、本当に共感できる時代劇であった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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