悲しくて泣くのではない。ドラマの名場面に感情移入しすぎて号泣するのである。これはまさに快感で、人間の素晴らしさを最後まで信じたくなってくる。そうした感動の涙腺崩壊ポイントをたくさん持ったドラマをピックアップしてみた。
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●『梨泰院クラス』(2020年/全16話)
出演者(演じる役名)/パク・ソジュン(パク・セロイ)、キム・ダミ(チョ・イソ)、クォン・ナラ(オ・スア)、ユ・ジェミョン(チャン・デヒ)
〔涙腺崩壊ポイント〕パク・ソジュンが演じた主人公パク・セロイは、高校時代に悲惨な目にあった。高校を中退せざるをえなかったし、父親まで殺された。憎むべき相手は、外食産業の大手チャンガ・グループの会長とその息子だ。2人に仕返しをするためにパク・セロイはとことん奮闘していくが、ただの復讐劇ではない。仲間と協調していく姿は「信頼と友情」にあふれ、間違いなく人間ドラマとして大いに泣ける。
●『カーテンコール』(2022年/全16話)
出演者(演じる役名)/カン・ハヌル(ユ・ジェホン)、ハ・ジウォン(パク・セヨン)、コ・ドゥシム(チャ・グムスン)、クォン・サンウ(ペ・ドンジェ)
〔涙腺崩壊ポイント〕戦争によって家族を引き裂かれた無念さがドラマ全体を覆っており、悲しい運命の数々を見ているとかならず泣ける。序盤ではチャ・グムスンが朝鮮戦争の混乱の中で夫と我が子と離れ離れになってしまう。韓国に1人で逃げてきて、必死に働き、ついに巨大ホテルグループ「楽園」を作り上げた。老いた彼女に対して、北朝鮮にいた孫に会えるかもしれないという話が持ち込まれてきて、物語が大きく動いていく。孫になりすました役者を演じるカン・ハヌルの演技がとてもいい。
●『私たちのブルース』(2022年/全20話)
出演者(演じる役名)/イ・ビョンホン(イ・ドンソク)、シン・ミナ(ミン・ソナ)、イ・ジョンウン(チョン・ウニ)、ハン・ジミン(イ・ヨンオク)
〔涙腺崩壊ポイント〕多様な登場人物が各話ごとに主人公になるオムニバス形式のドラマだ。とにかく涙が止まらない話が「ハン・ジミンが演じた新米海女のヨンオクと家族の物語」と「イ・ビョンホンが演じたドンソクと母の物語」の2つである。特に、ドンソクが病の母と和解していくストーリーは秀逸で、イ・ビョンホンが演じた号泣場面は、韓国ドラマ史上でも屈指の名シーンだった。
●『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』(2018年/全16話)
出演者(演じる役名)/イ・ソンギュン(パク・ドンフン)、IU(イ・ジアン)、パク・ホサン(パク・サンフン)、ソン・セビョク(パク・ギフン)
〔涙腺崩壊ポイント〕全編にわたって号泣シーンが連続していくドラマだった。その中でも、三兄弟の長兄サンフンが土下座させられたときにドンフンが仕返しをする場面、常務昇格面接でジアンの犯罪歴を糾弾されたドンフンが敢然と反論した場面、ジアンの祖母が亡くなった葬儀でサンフンが男気を見せる場面などが大いに涙を誘う。秋の夜長に泣けるドラマを見るなら、まさに最適な作品だ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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