韓国時代劇の定番になっているのが、物語の序盤は子役が担って主人公の子供時代が描かれるということ。『宮廷女官チャングムの誓い』もこのパターンを踏襲していた。
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そして、テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『宮廷女官チャングムの誓い』も、6月25日の第5話の最後になって、ようやくイ・ヨンエが登場して18歳になったチャングムを演じていた。
当時、『宮廷女官チャングムの誓い』にイ・ヨンエの出演が決まったとき、「ドラマを通して、韓国の歴史に埋もれていた堂々たる女性像を見せたい」と力強く抱負を語っていた。とはいえ、時代劇に出演するのは彼女にとって久しぶりだったので、相当なプレッシャーを感じたという。
イ・ヨンエも率直に語っている。
「緊張しますね。俳優が時代劇に出ると、演技の面で多くのことを教わると聞きますが、それは本当ですね」
そう感じたイ・ヨンエは、韓国のトップ女優でありながらイ・ビョンフン監督から新人のようにセリフのアドバイスも受けている。
「このドラマに出演しながら、すべてのことに対して再び新しく始める気分です。心構えだけでなく、演技の基本的な姿勢から学びたいですね。新人のつもりで始めます」
意欲的だったイ・ヨンエは、宮廷料理に詳しくなることの必要性を強く感じ、宮廷料理研究院で「人間国宝」級の名人から直接宮廷料理を習った。
この体験はインパクトが大きかった。
「たとえば神仙炉(シンソルロ)の場合も、そのまま材料を入れるのではなく、色彩や角度によってどう見えるかを吟味しながら一つ一つの構成を考えました。そのことを習いました。宮廷料理を見れば、その国の状況や時代背景を知ることができると思います」
さらにイ・ヨンエは、朝鮮王朝時代の王宮に関する書籍をよみこなし、当時の料理を学び、長いセリフをからだにしみこませた。こうした準備を経て、イ・ヨンエは『宮廷女官チャングムの誓い』の主役を堂々と演じていった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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