韓国での放送が終わっても多くの話題を提供している『涙の女王』。本当に、近来まれにみるメガヒットの傑作だった。このドラマでは、クイーンズグループ創業者の孫娘ホン・ヘイン(キム・ジウォン)とグループの法務部で活躍したペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)の2人が、離婚から復活する過程がダイナミックに描かれていた。
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その中では個性豊かなキャラクターがたくさん登場したが、多くの人が「顔を見たくない」と眉をひそめた2人は誰だったのか。それこそが、モ・スリ(イ・ミスク)とユン・ウンソン(パク・ソンフン)という親子であった。
ユン・ウンソンはとても狡猾な男で、クイーンズグループの経営権を乗っ取るためにさまざまな陰謀をめぐらせていた。しかも、ビジネスのためなら手段を選ばない詐欺師であった。
そんな正体にいちはやく気づいていたのがヒョヌであり、彼はいつも警告を発していたのだが、クイーンズグループの創業家の人々はあまりに鈍感だった。その末に、ユン・ウンソンの思うつぼにはまってしまった。
一方、財閥会長の愛人となっていたモ・スリは、長い時間をかけてあくどい手口で「乗っ取り」を画策した。しかも、ヘインの兄が海で溺死するきっかけを作った「ボート転覆事故」まで引き起こしていた。
結局、ユン・ウンソンとモ・スリの策略によって創業家は何もかも失った。路頭に迷うような有様なのだ。逆に、悪事で欲望を叶えた2人はまさに「悪魔の親子」であり、見ている人たちに恐怖を与えるような存在となった。
ユン・ウンソンの場合、いくらヘインの愛を得たいからといっても、殺人・捏造まで手を染める性格は異常だった。また、モ・スリは望みを叶えていく過程があまりにも非情だった。
『涙の女王』というドラマは、ワクワクさせられるようなエピソードが満載だったが、その高揚した気分を一気に冷却させたのが、ユン・ウンソンとモ・スリの憎たらしい表情であった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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