韓国芸能界の「5月の風物詩」として毎年注目されている「百想芸術大賞」。今年も5月7日にソウル市内で授賞式が行われた。各賞の受賞者が発表されたが、今年特に話題を集めていたのはテレビ部門の男子最優秀演技賞だった。
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人気俳優がこぞってノミネートされたからだ。顔ぶれは、キム・スヒョン(『涙の女王』)、リュ・スンリョン(『ムービング』)、ユ・ヨンソク(『運の悪い日』)、イム・シワン(『少年時代』)、ナムグン・ミン(『恋人』)であった。
そして、見事に受賞したのはナムグン・ミンだった。彼は「とても良いスタッフたちと一緒に気分よく演技ができました。大きな賞をいただいて感謝いたします」と喜びを表現していた。
ますます人気を集めたナムグン・ミンの最新作は、『恋人~あの日聞いた花の咲く音』という邦題で、7月3日からU-NEXTで配信がスタートする予定になっている。
このドラマの内容を見てみよう。
舞台になっているのは、朝鮮王朝で仁祖(インジョ)が統治していた1630年代。強大な清に攻められた朝鮮王朝は苦境に陥る。その中で必死に生きていったのが、ナムグン・ミンが演じたイ・ジャンヒョンとアン・ウンジンが扮したユ・ギルチェだった。2人はお互いに恋心を抱いていたが、素直にそれを言い出せない。それゆえ、すれ違いばかりしている。
そんな中で、戦争が2人の仲をどんどん引き裂いてしまう。それにもめげず、2人は再会できる日を待ちながら生命の危機をなんとか脱していくのだが……。
男女の情愛の儚(はかな)さを抒情的に取り上げている『恋人~あの日聞いた花の咲く音』。本当に名場面が多い。特に、2人の出会いと触れ合いを美しい映像美で描いていて、ジワリと感動が広がってくる名作である。
しかも、ナムグン・ミンの熱演を見ていると、「さすがに百想芸術大賞で演技賞に輝いたのも当然かも」と素直に実感できるだろう。まさに珠玉の作品。彼の主演作は数が多いが、本当にハズレがないのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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