『涙の女王』後続作として関心を集めたtvNドラマ『卒業』(U-NEXTで配信中)が、たった2話で危機を迎えた。
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同作は、スター講師のソ・ヘジン(演者チョン・リョウォン)と新入講師として現れた不埒な弟子イ・ジュノ(演者ウィ・ハジュン)の甘いミッドナイトロマンス。
ところが5月13日、韓国の全国中等教師労働組合(以下、教組)が『卒業』の一部内容に対する問題を提起し、議論を巻き起こした。
初回では塾の講師であるソ・ヘジンが高校の国語教師が出題したテストの問題に異議を提起しながら再テストを要求し、学校側が再テストを決めるシーンが描かれるが、教組はこのシーンが「公教育を歪曲した」と指摘している。
教組側は「この内容に対する過度な描写と設定は、公教育の現場で育つ世代を教える任務を行う教師たちの士気を低下させる」とし、「特定の職業に携わる人々の人生と恋を取り上げるという意図を表わすため、公教育現場に対する誤解と二分法的思考を呼び起こすような過度な設定が果たして必要だったのか疑問だ」と主張。韓国だけでなく、世界中の視聴者に韓国の公教育現場に対する誤解を与えかねないと指摘した。
しかも、刺激的なタイトルをつけたYouTube動画が登場したことにも言及し、「師匠の日(5月15日)を目前にした時点で公教育従事者の士気を低下させている」と話した。
また、「入試に従属されて教育課程と評価が奇形的に運営されてきた中等教育の存在理由と本質、難しい状況の中でも国家教育課程の本質を生かして運営し用途する中等教師たちの労苦と苦悩を深く省察できなかった描写だ」と批判した。
『卒業』は、ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『ある春の夜に』のアン・パンソク監督の新作として話題を集めたが、たった2話で炎上に巻き込まれてしまった様子だ。
しかも視聴率も初回、第2話ともに5.2%を記録し、『涙の女王』には及ばなかった。これから視聴率が伸びる可能性もあるが、スタートから暗雲が立ち込めている。その分、提起された問題に対する制作陣の対処が重要な状況だ。
そんななか、教組側からは「全国の中等教師たちを代表し、ドラマ『卒業』の残りの放送が公教育を担当している教師たちにも共感と癒し、意味のあるカタルシスを提供して国内だけでなく世界にも前向きで健康な影響力を及ぼすコンテンツとしての地位を守ってくれることを願う」と付け加えた。
(記事提供=OSEN)
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