【大晦日に決断!】今年(2023年)一番輝いた最高の韓国ドラマは何か

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2023年の韓国ドラマを振り返ってみると、前半は圧倒的に『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』が話題になっていた。2022年にNetflixで全体の半分が配信され、残りの半分は2023年に入ってから登場した。

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ソン・ヘギョがヒロインのムン・ドンウンを熱演。高校時代に壮絶なイジメを受けた彼女が、18年後に凄まじい復讐を仕掛けていく。そのストーリーは、とてつもない緊迫感に満ちていて、一気にドラマ界の話題をさらった。

ところが、『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』を上回る熱狂度で迎えられたのが、ディズニープラスで配信された『ムービング』であった。

このドラマは、1990年代に国家安全企画部(諜報機関)のエリートスパイとして大活躍してきた超能力者たちと、遺伝的にその能力を受け継いだ子供たちの葛藤をアクション仕立てで描いている。あまりの面白さに夢中になる人が続出し、世界的にも大ヒットした。

とにかく、キャスティングが豪華だ。親世代を演じているのはハン・ヒョジュ、リュ・スンリョン、チョ・インソンといった大スターたち。特に、人気女優のハン・ヒョジュが男子高校生の母親を演じて「とんかつ屋」の女主人になっている意外性も興味深かった。それに加えて、子ども世代にはイ・ジョンハ、コ・ユンジョン、キム・ドフンという新鋭俳優たちが揃っていた。

(画像=Disney+)

凄まじい没入感

全20話は3つの章に分けられており、第1章では初恋をフューチャーした学園青春ドラマを扱いながら同時並行で、親世代の旧メンバーが刺客に襲われていく壮絶なシーンがはさみこまれている。

それぞれの場面には細かく伏線が込められており、時間軸をひんぱんに移しながら『ムービング』は「アクション」と「ヒューマン・ストーリー」が奔放に展開されていく。

映像も、細部まで非常に凝っていて、時間をかけて大掛かりに撮影されたことが本当によくわかる。見始めたら没入感が凄まじい。やはり、今年の韓国ドラマを総括したときに、『ムービング』が最高傑作と言っても過言ではないだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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