Netflixで配信されると同時にランキング上位になるほど注目を集めている『九尾の狐とキケンな同居』。
韓国のWEB漫画サイトの人気作品が原作となっており、チャン・ギヨンが演じる999歳の九尾の狐シン・ウヨとヘリが扮する女子大生イ・ダムが、ひょんなことから同居生活を始めるというロマンチックコメディーである。
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シン・ウヨという狐は本当に変わった経歴の持ち主だ。もちろん、999年間も生きているのであらゆる時代に生きた痕跡を残しているのだが、とりわけ朝鮮王朝時代には妓生(キセン)を惑わす美男子になったりして色っぽいシーンもたっぷり演出していた。そういう意味では神出鬼没だった。
それなのに、今度は現代の活発な女子大生と同居する羽目になった。それは、街で居合わせたときにシン・ウヨの大事な玉をイ・ダムが呑み込むという騒動があり、それを取り戻すためにもイ・ダムに同居してもらわないとならなくなったからだ。
かくして、977歳も年が離れているシン・ウヨとイ・ダムが一つ屋根の下で住み始める。シン・ウヨは九尾の狐なのだが、人間になれるチャンスを迎えている。彼はもちろん人間になりたかったのだが、ことはそう簡単ではなかった。
そのあたりの事情は物語が進むにつれて明らかになっていくが、チャン・ギヨンのイケメンすぎるルックスとヘリの過激すぎる表情はドラマを大いに賑わせてくれる。しかも、平凡とはほど遠いカップルが誕生するというストーリーは奇抜な変化によく合っていて、先が見えない展開にドキドキさせられる。
実際、今までに韓国ドラマでは数多くの奇妙な同居が描かれてきたが、「狐と人間」というシチュエーションは飛びぬけてユニークだし、「冷静沈着なシン・ウヨと賑やかキャラのイ・ダム」の組み合わせは「キケン度数」がとても高くてハラハラさせられる。
映像も飛びぬけて鮮烈であり、美しいシーンの連続で見応えがタップリ。展開もスリリングで最後まで飽きさせない。まさに典型的な魅せるエンタメとして高い評価を受けているのが『九尾の狐とキケンな同居』なのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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