『女神降臨』はタイトルがとてもいい。美しき女神がどんなふうに降臨するのか。ワクワクするような響きがタイトルにある。それだけで見てみたくなる。
【写真】『女神降臨』『LINK』主演のムン・ガヨン、“20代ラブコメ女王”の系譜を引き継ぐ
ヒロインになっているのは、ムン・ガヨンが扮する女子高校生のイム・ジュギョンだ。最初の彼女は女神とはほど遠い。容姿に悩みがあり、それがコンプレックスになっている。
しかも、強烈なイジメを受けてしまう。
もう生きていけない……。
彼女は生きる希望を失って屋上から身投げしようとした。しかし、偶然にも救いの神が現れた。相手はチャ・ウヌが演じるイ・スホというイケメンだ。
彼と出会ったことが大きな転機になった。ジュギョンは引っ越しを機に転校することになったのだが、その前にマジックのようなメイクを覚えて、まるで別人のように生まれ変わった。誰にも変身願望はあるが、ジュギョンは最高の形で望みを叶えた。
かくして、転校先の高校で美女としての存在感を手に入れたジュギョンの人生はバラ色に輝いた。
しかし、油断大敵だった。高校にはイ・スホがいて、彼に正体がバレてしまった。あせったジュギョンは「何でもやりますから」と拝み倒してメイクの秘密をイ・スホに黙ってもらえるようになった。そのためには使い走りも覚悟しなければならないが……。
そんな状況が変わってきたのは、ファン・イニョプが演じるハン・ソジュンが目の前に現れてからだ。ヤンチャなハン・ソジュンは、クールなイ・スホとはキャラクターが違う。そんな2人から興味をもたれたジュギョンは最高の「三角関係」を享受する立場になった。
こうなると、縦横無尽にドラマが動いていく。
それにしても、タイプの違うイケメンに囲まれた女神は降臨した後にどのようになってしまうのか。先の展開にワクワクさせられる。
ラブコメのジャンルは、韓国ドラマでも人気作が多くて激戦区だ。その中に2年前に加わった『女神降臨』は、今でも新しい視聴者を魅了している。まだ見ていない人なら絶対に見逃せない会心作だ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】『女神降臨』主演のムン・ガヨンが女優として積んできたキャリア
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