韓国ドラマのラブコメは、間違いなく、めざましく進化している。とにかく、キャラクターの設定やスリリングな展開で斬新なアイディアが次々に披露されていて、ドラマが好きな人たちを大いに楽しませてくれる。
【写真】アイドルや俳優として美しい顔立ちを誇るチャ・ウヌとは誰なのか
こうしたラブコメの発展が可能なのも、ウェブ漫画やウェブ小説が百花繚乱の勢いでたくさん出ていることが大きい。その中の傑作がドラマ化されて、ラブコメの進化の担い手になっているのだ。
韓国tvNで2020年12月9日から2021年2月4日までオンエアされた『女神降臨』も、原作のウェブ漫画を生かして最高に楽しい作品になっている。
主人公は3人。まずは、ムン・ガヨンが演じる高校生のイム・ジュギョン。彼女は容姿にコンプレックスを持っているのだが、メイクによって女神と呼べるほどの美女に生まれ変わる。そんなジュギョンと「恋の三角関係」になっていく役に扮するのがチャ・ウヌとファン・イニョプである。
チャ・ウヌが演じるイ・スホは、クールな優等生で性格が難しい。それでいて、スポーツは万能。もちろん、きわめつきのイケメン。ラブコメの主人公としては、ドラマを面白くする最適なキャラクターだ。
こうなると、三角関係のもう1人にはワイルドな問題児が一番ふさわしい。そういうわけで、ファン・イニョプが演じるハン・ソジュンは絵にかいたような「イ・スホの対抗キャラ」になっている。
魔法のような不思議メイクで、変身前と変身後で別人のようになるイム・ジュギョン。彼女はその実態をイ・スホに知られてしまい、「何でもするから絶対にバらさないで」と懇願する始末。結果的に、イ・スホにこきつかわれることになってしまった。
このあたりのドタバタが本当に面白い。
チャ・ウヌは、このイ・スホのオファーを受ける前、自分が所属するASTROのメンバーから「そっくりのキャラがいる」と知らされていたという。それから1週間も経たない内にイ・スホ役を提案されてビックリしたという。
実際、イ・スホはチャ・ウヌが心から楽しんで演じられる主人公であり、彼の持ち味がたっぷり生きて、『女神降臨』は韓国ドラマが誇るラブコメ王道シリーズの会心作になった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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