キム・ユジョンは子役時代の『トンイ』で時代劇の何を学んだのか

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今や20代の女優の中でトップクラスの評価を得ているキム・ユジョン。彼女が子役出身であることはあまりに有名だが、その中でも特に印象深かったのが『トンイ』で主役ハン・ヒョジュの子供時代を演じたときだ。

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彼女は序盤の第4話まで出演していたが、わずか10歳だったキム・ユジョンは悲しい場面でも大人顔負けの演技をして、悲痛な表情を巧みに見せていた。

果たして、彼女はどんな気持ちだったのだろうか。

キム・ユジョンは当時を振り返る。

「大変だったのは、時代劇のメイクをするときです。絶対に居眠りをしてはいけないんです。まぶたがくっつくからです。それで、居眠りを我慢するのが大変でした」

当時、10歳のキム・ユジョンが居眠りを必死にこらえている姿を想像すると、どこかホノボノとしてくる。

とはいえ、撮影に入るとプレッシャーが大きかった。なにしろ、イ・ビョンフン監督は出演者に対して注文が多くて厳しいことで有名だったからだ。

『トンイ』の制作発表会には子供時代のキム・ユジョンも出席していた

演技に対する感覚

それは、子役に対しても同様だった。

キム・ユジョンもこう語っている。

「『トンイ』の撮影をしているときに、イ・ビョンフン監督からたくさんのことを学びました。大人の俳優たちは、イ・ビョンフン監督の作品に出ると大変だと言っていましたが、私はとても助かりました。学べることが多いからです」

このように考えられるところが、キム・ユジョンのすごい点だ。子役のときからプロとしての意識が高かったのだ。

特に、キム・ユジョンがイ・ビョンフン監督から注意されたのが発声だった。指導は徹底していたという。

「イ・ビョンフン監督は私に発声をきちんと教えてくださいました。そのおかげで、演技に対する感覚を身につけることができたと思います」

加えて、キム・ユジョンは時代劇の韓服を1人で着られるようになったそうだ。特に、衣裳担当の人が忙しいときは、他の人の分も手伝ったという。

キム・ユジョンは『トンイ』の後には『太陽を抱く月』でも重要な子役を演じている。このように、時代劇に出演した際には『トンイ』で覚えたことが大いに役立ったことだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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