子役として出演した人たちが次々に大スターになったという意味で、レジェンド級の出世ドラマと言われたのが『太陽を抱く月』である。韓国で放送されたのは2012年1月から3月まで。ちょうど10年が経過したのだが、出演していた子役は、ヨ・ジング、キム・ユジョン、キム・ソヒョンだった。
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キム・スヒョンが扮した主人公フォンの子供時代を演じたのがヨ・ジング、その婚約者となるヨヌを演じたのがキム・ヨジョン、そして、ヨヌのライバルとなるボギョンに扮したのがキム・ソヒョンである。
この3人が『太陽を抱く月』を大いに盛り上げ、結果的にこのドラマは40%を越える視聴率を獲得した。まさに爆発的なブームを巻き起こしたわけだが、その原動力の一つは間違いなく子役の成功であった。
あれから10年。ヨ・ジング、キム・ヨジョン、キム・ソヒョンの3人は押しも押されもしないトップ俳優に大成している。特に、キム・ヨジョンとキム・ソヒョンは共に1999年生まれの同級生で、何かにつけて比較されてしまう。
本人たちにとっては過度なライバル視がプレッシャーになるかもしれないが、20代前半で話題作を次々に牽引していく存在となって、「一緒に韓国ドラマを盛り上げましょう」と前向きな気持ちになっているに違いない。
とても嬉しいのは、キム・ユジョンもキム・ソヒョンも時代劇に強い愛着を持ってくれていることだ。
キム・ユジョンは大人の女優になってから『雲が描いた月明り』を大成功させているし、さらに『ホン・チョンギ』で時代劇の面白さを存分にアピールしてくれた。
キム・ソヒョンは『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』で高句麗の王女に扮して国を守る勇敢な女性を凛々しく演じて好評を博した。
特にこのドラマは、第48回韓国放送大賞ドラマ部門で作品賞を獲得し、キム・ソヒョンも最優秀演技賞に選ばれている。まさに快挙を成し遂げたと言える。
このように、2人とも時代劇でしっかり結果を残している。今後も、キム・ユジョンとキム・ソヒョンが時代劇で素晴らしい主人公を演じてくれることを期待したい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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