イ・ミンホは、2009年に制作された『花より男子~Boys Over flowers』の主役をオーディションで勝ち取り、俳優人生の華々しい舞台に立った。
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以後の彼は、抜群のルックスにもかかわらず、「骨太」という表現がピッタリするほど強烈な個性の主人公を演じてきた。
『シンイ-信義-』では、とても信義にあつい高麗時代の武士であったチェ・ヨンに扮し、タイムスリップする特異な設定のドラマで、アクションとラブロマンスの境界を縦横に往来しながら自分なりのヒーロー像を作り上げた。
また、『相続者たち』で演じたのは、財閥企業の会長の息子キム・タンである。御曹司と言っても、婚外子であったために異母兄に極端に嫌われていた。結局は家を追われるようにアメリカに移り、そこでパク・シネが演じる運命の女性と知り合う。
そういう物語の中でキム・タンは、上流階級の歪んだ価値観に翻弄されていくのだが、イ・ミンホは演技の中で人生の大切なものを気づかせてくれた。
こうして誰もが一目置く俳優として成長したイ・ミンホは、チョン・ジヒョンと共演した『青い海の伝説』で天才詐欺師を演じて、演じる役の幅広さを楽しく見せてくれた。
兵役による空白期間が終わると、彼の「骨太」はさらに顕著になった。
『ザ・キング:永遠の君主』では、大韓帝国の皇帝イ・ゴンに扮して、二つの異なる世界(パラレルワールド)を行き来する神秘性をドラマの中で再現させてみせた。
そして今度は『Pachinko パチンコ』だ。このドラマは20世紀の日米韓を舞台にして移民となった韓国人たちの4世代にわたる壮絶な人生を描いており、イ・ミンホは自分の時代を作り上げることに野望を燃やす男ハンスを強烈な個性で演じた。
このように、今のイ・ミンホは出世作の『花より男子~Boys Over flowers』から一番遠くまで俳優として突き抜けてきた。
それはもちろん、イ・ミンホ自身が強い決意で選んだ道だ。困難をともなうことが多いだろうが、イ・ミンホが演じるキャラクターに今後も熱く注目したい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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