『アゲイン・マイ・ライフ』で見せるイ・ジュンギの演技はどこが凄いのか

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数多い韓国俳優の中で「ここまでやる男優は他にいない」と崇めているのがイ・ジュンギだ。確かに俳優はストイックな職業だが、特にイ・ジュンギを見ていてそう思う。

【写真】さすがの存在感!『アゲイン・マイ・ライフ』主演イ・ジュンギの両極端な表情【PHOTO】

何よりも、ルックスと体型を維持するためには、欲する飲食を我慢しなければならない。この辛さは経験した人が一番骨身にしみていることだろう。

さらに言うと、イ・ジュンギのようにアクションシーンをよく撮る俳優であれば、常に身体の鍛錬を続けなければならない。これがまた苦行だ。同時に、モチベーションを下げない努力を常にやらなければならない。そういう難しさをすべて乗り越えてきたのがイ・ジュンギであり、そこがまた彼の真骨頂だ。

そんな彼も40歳になった。

思えば、映画『王の男』において妖艶な美しさで大ブレークを果たしたのは23歳のときだった。

イ・ジュンギが40代に入ったとは信じられない

絶対無二の俳優

以後、「恐るべき」という形容をしたくなるほどの努力を積み重ねて、イ・ジュンギは演技とパフォーマンスで超一流のレベルを見せてくれた。

特に、彼が主演してきた『アラン使道伝』(2012年)、『夜を歩く士(ソンビ)』(2015年)、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016年)、『無法弁護士』(2018年)、『悪の花』(2020年)といったドラマで見せたイ・ジュンギの底知れぬパワーと情熱には心から感服してきた。そして、今はSBSドラマの『アゲイン・マイ・ライフ』(原題)で痛快なほどに全力投球している。

このドラマでイ・ジュンギが演じる検事キム・ヒウは、最初の人生で愛する家族を失ってどん底の生活に転落する。しかし、そこから戻ってきた新たに築く2回目の人生で、キム・ヒウは絶対的な悪を懲らしめることに執念を燃やしていく。

実際、イ・ジュンギがドラマで演じる主人公は非日常から飛びぬけた人物が多いが、そんなキャラクターこそがストイックな彼に演じられて、さらなる凄みを見せてくる。

やっぱり、「ストイックすぎる俳優」としてイ・ジュンギは、他にいないという意味で絶対無二の俳優なのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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