2月22日、Netflix(ネットフリックス)の新しいオリジナル韓国ドラマ『未成年裁判』のオンライン制作発表会が行われた。
同作は、地方裁判所の少年部に赴任した裁判官シム・ウンソク(演者キム・ヘス)が、犯罪を犯した若者の事件と向き合いながら彼らに審判を下していく物語。韓国ドラマでは取り上げられたことのない“少年犯”の物語を描くことで注目を集めている。
少年犯罪者のさまざまなエピソードが4人の裁判官の視線でバランスよく描かれることで、韓国社会の現実と、進むべき方向性について一石を投じる見込みだ。
キム・ヘスをはじめ、キム・ムヨル、イ・ソンミン、イ・ジョンウンら演技派俳優たちがそれぞれ違う信念を持つ裁判官に扮し、物語の完成度を高める。脚本を手掛けたのは新鋭キム・ミンソク、演出は『医心伝心~脈あり!恋あり?~』『ライフ』『彼女の私生活』のホン・ジョンチャン監督が担当した。
キム・ミンソク作家は「劇中に出てくる少年刑事合意部は架空の部署だ。協力してくださった裁判官の方からのアドバイスで作った。さまざまな事件を描けるし、内容豊富なドラマに出来そうだった」と説明している。
韓国では少年犯罪に対して社会的に大きな関心が向けられている。そのことについてホン・ジョンチャン監督は「僕もニュースなどでしか見たことがなかったが、ドラマの制作をきっかけに詳しく知るようになった。色々と考えるようになったが、少年犯たちだけの問題ではなく、彼らが生きる社会と、根本的にも問題があるようだった。だからと言って片方だけを代弁するつもりはなく、答えを示すわけでもない。さまざまな視線から見せたいと思った」と語った。
主人公役のキム・ヘスはこの作品に出演したことで変わった部分を聞かれ、次のように告白している。
「裁判官たちの本当の考えを聞き、実際に少年犯たちの実例を見たことで今まで関心を持ってきたことは氷山の一角に過ぎなかったんだな、関心の方向が偏っていたんだと気づいた。関心だと固く信じていた部分は未成年犯罪に対する怒りともどかしさ。そして判決に対する批判的な部分だった」
また、「作品を通じて現実を覗き見たようだった。裁判官のとんでもなく多い業務量、重い使命感、苦悩など、社会の役割とは何か、少年犯罪へのバランスの取れた視線とは何か、これから進むべき道は何かを真剣に悩むようになった。(マスコミで報じられる)強力犯罪は全体の1%だという。それがとても知能的で残酷だから大きく伝わってくる。他の多くの犯罪についてどれほど関心を持ってきたのかと真面目に振り返った」と語った。
キム・ミンソク作家とホン・ジョンチャン監督は「『未成年裁判』は一度も取り扱われなかった少年犯罪、少年部の裁判官に対する物語だ。感動と面白さを感じられるはず。10話まで全部見ていただきたい。そうすれば僕たちが伝えようとしたメッセージが深く響くはずだ」と呼びかけた。
『未成年裁判』は、2月25日からNetflixで独占配信される。
(記事提供=OSEN)
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