『王女の男』から9年…俳優パク・シフがあえて時代劇に戻った理由とは―

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パク・シフというと、時代劇のイメージが強い俳優である。彼は2008年に『イルジメ〔一枝梅〕』に出演して強烈な印象を残した。端正な顔立ちと堂々たる物腰は時代劇にふさわしかった。

そして、時代劇の傑作と称された『王女の男』でパク・シフは大成功した。

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このドラマは、「朝鮮王朝版のロミオとジュリエット」がキャッチフレーズだった。パク・シフが演じた御曹司のキム・スンユと王族の令嬢だったイ・セリョン(ムン・チェウォンが演じていた)が、許されない愛に苦悩する男女を情熱的に演じていた。

このドラマで、パク・シフの韓服姿は本当に絵になっていた。しかし、後半に入ると彼が演じたキム・スンユが「復讐の鬼」と化して、イ・セリョンの父親だった世祖(セジョ)の命を執拗に狙っていく。

パク・シフ

時代劇に彩られた俳優

この時のパク・シフの演技は鬼気迫るものがあり、とてつもない緊張感をドラマに持ち込んでいた。そのドキドキするような展開は迫力満点で、俳優陣の熱演によって盛り上がった『王女の男』は大ヒットした。

その中心にパク・シフがいて、彼は時代劇で凄い存在感を見せていた。

以後も彼は時代劇のイメージに彩られた俳優であったが、不思議なことに9年間も時代劇と縁がなかった。

この空白は偶然だったようだ。

というのは、パク・シフが時代劇を避けていたわけではなく、たまたま企画があがってこなかったのだ。つまり、めぐりあわせの問題だった。

そして、9年ぶりにパク・シフは時代劇の主役として帰ってきた。それがドラマ『風と雲と雨』であった。

このドラマでパク・シフは、名門の息子でありながら父を殺されて易術家となるチェ・チョンジュンを演じている。

時代設定は朝鮮王朝の末期で、王位を争う闘争の中でスケールが大きいラブロマンスを描いている。相手役はコ・ソンヒで、彼女は悲しい宿命に彩られたヒロインを抒情的に演じている。

9年ぶり時代劇に戻ってきたパク・シフ。彼は本当に韓服がよく似合っている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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