『愛の不時着』で大人気のヒョンビンが挑んだ時代劇の異色作とは?

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今やヒョンビンはまさに「時の人」だ。

『愛の不時着』で抜群の人気を誇っているだけでなく、そのドラマで共演したソン・イェジンと熱愛中であることも明らかになった。とにかく、韓国俳優の中で一番の話題を集めているのがヒョンビンだ、と言っても過言ではない。

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そんなヒョンビンが『愛の不時着』で演じたのは、北朝鮮の将校のリ・ジョンヒョクだった。彼は、パラグライダーの突然の事故によって北朝鮮に入り込んでしまったユン・セリ(ソン・イェジン)と出逢い、彼女が無事に韓国に戻れるように尽力していった。その献身的な努力がヒョンビンの演技によって自己犠牲的に描かれていたのが、『愛の不時着』の大きな見どころであった。

実際、ヒョンビンは多様なキャラクターに取り組むトップ俳優として、リ・ジョンヒョクを初めとして様々な役をこなしてきた。

『王宮の夜鬼』の制作発表会に登場したヒョンビン

チャン・ドンゴンと演技対決

そんな彼が2018年に主演したのが時代劇の映画『王宮の夜鬼』であった。

この映画は、朝鮮王朝時代を舞台にして人の生き血を狙う夜鬼と人間との戦いを描きながら、同時に、王宮の後継者争いに関わる陰謀も題材にしていた。その中で、ヒョンビンは久しぶりに都に戻ってきた王子に扮していて、やがては夜鬼と戦い陰謀も暴いていくという活躍を見せていく。

ヒョンビンにとっては、まさに異色の時代劇だったと言える。なにしろ、ゾンビが出てくるような不思議な展開の中で、本当に凛々しい王子に扮していたのだ。ヒョンビンとしても説得力がある設定にすることで苦心したはずだ。

ヒョンビンの時代劇といえば、名君だった正祖(チョンジョ)を演じた『王の涙-イ・サンの決断-』がよく知られているが、『王宮の夜鬼』のほうはむしろ、想像を超えるような面白い展開になっていた。さらに言うと、多様な役柄に挑むヒョンビンが大物俳優のチャン・ドンゴンと演技対決を繰り広げたという点でも、大変な意欲作になっていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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