NHKで放映中の韓国時代劇『100日の郎君様』。その主人公である世子イ・ユルを演じているのは、韓国の男性アイドルグループEXOのメンバーであるD.O(ディオ)だ。
EXOではメインボーカルを務める一方、早くからドラマや映画にも出演してきた彼は、役者業の際にはその芸名を本名のド・ギョンスとしてきた。
『100日の郎君様』はド・ギョンスとして初めて挑んだ時代劇でもあるだが、『100日の郎君様』の主役抜擢が決まった際、懸念の声も少なくなかった。
しかし、回を重ねるごとにその懸念を一掃し、韓国では「新・時代劇ラブコメのキング」という枕詞を獲得。初の主演作、さらには初挑戦の時代劇とは思えないほどの好演で多くの反響を呼んだ。
独特の低音ボイスとはっきりとしたセリフ回し。さらには自分の長所を積極的に活用した立ち振る舞いで安定感を与え、冷酷なようで人間味を感じさせる目つきと表情で視聴者を夢中にさせたのだ。
『100日の郎君様』は韓国で2018年9月から10月にかけて放映されたのだが、役者ド・ギョンスの躍進はそれだけにとどまらなかった。
その年の12月には映画『スウィング・キッズ』が公開。
同作は朝鮮戦争の最中にあった1951年の巨済島(コジェド)捕虜収容所を舞台とした寄せ集めダンス集団「スイングキッズ」による感動の物語で、ド・ギョンスは劇中で収容所の問題児ロ・ギスを熱演した。
戦争真っ只中の収容所内で偶然にもタップダンスに魅了されて変貌していく北朝鮮軍の青年兵を見事に演じきった。
ド・ギョンスは作品ごとにキャラクターと渾然一体になることで有名だが、『スウィング・キッズ』では坊主頭に挑戦したのはもちろん、同作のテーマであるタップダンスをも披露。大喝采を浴びた。
【写真】『100日の郎君様』の出演者たちがEXOのダンスを愉快に披露したワケとは?
2012年にEXOとしてデビュー、魅力的で圧倒的な歌唱力を武器にK-POP界を席巻しただけではなく、2018年にはドラマと映画の両方で縦横無尽に存在感を発揮したD.O=ド・ギョンス。
彼にとって2018年はまさに飛躍の年だったのかもしれない。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
前へ
次へ