テレビ東京の韓流プレミアで『不滅の恋人』が放送される。このドラマでは、『オクニョ 運命の女(ひと)』で人気を得たチン・セヨンが、再び時代劇の主役を演じている。
実は、チン・セヨンは『オクニョ』が終わった後、しばらくの休養をはさんで次の作品を選ぶとき、時代劇は頭になかったという。
彼女にしてみれば、『オクニョ』で時代劇をやりきったという気持ちが強かった。なにしろ、『オクニョ』の監督は巨匠のイ・ビョンフンだ。
彼は俳優に求める要求がとても多く、ベテラン俳優でも疲れ切ってしまう。ましてや、チン・セヨンは新人だった。必死だったことだろう。
イ・ビョンフンに徹底的に鍛えられて、チン・セヨンは自分のすべてを出し切っていた。満足度も高かったのだが、その代わり疲労も激しかった。
それゆえ、『オクニョ』が終わった後に長く休養を取ったし、その次に時代劇は考えられなかったようだ。
しかし、『オクニョ』で評価を高めたチン・セヨンには多くのオファーがあり、その中に『不滅の恋人』があった。
時代劇が頭になかったはずだったが、一応『不滅の恋人』のシナリオを読んでみると、すぐに魅了されてしまった。何といっても演じるキャラクターがすばらしかった。
2人の王子に愛されるという両班(ヤンバン)の娘。それは、『オクニョ』の主人公とはまるっきり違った。
チン・セヨンもこう語っている。
「本当にソン・ジャヒョンというキャラクターが魅力的でした。シナリオが描く世界観に心地よく入り込んでしまったのも初めての経験だったと思います。とにかく、明るいキャラクターを演じたかったですね」
このように、『不滅の恋人』にはチン・セヨンにとって挑戦する意義があった。
意欲を持ってソン・ジャヒョンという主人公を演じたチン・セヨン。『不滅の恋人』の彼女は最高のキャラクターに恵まれた。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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