チン・セヨンも苦労したことは想像に難なくないが、共演したソ・ハジュン(明宗役)によると、チン・セヨンはそんな苦労やプレッシャーもおくびにも出さなかったという。
「チン・セヨンさんは主演として、とてもないセリフ量とハードな撮影が続いたにもかかわらず、現場で一度も辛そうな素振りを見せなかった。
通常、控室では疲れて寝てしまうことが多いはずなのに、チン・セヨンさんはいつもちゃんと座って台本を見ていた。眠りもせず徹夜を続ける彼女の姿を見ながら、僕自身を反省しました。
とにかく、チン・セヨンさんは撮影現場をいつも活気あるものにしてくれて、まるで“空気清浄機”のようでした」(ソ・ハジュン談)
学生時代は常にクラス委員を任されるしっかり者だったというチン・セヨン。人から頼まれると、なかなか断ることができない性格でもあったとか。
そんなチン・セヨンが生まれて初めて嘘をついたことがあった。
家族には「補習授業がある」とウソをついて家を出たが、学校には行かず、友人たちと当時流行っていたダンスの練習に明け暮れたという。
学校の“特技自慢コンテスト”のために練習に明け暮れたというが、その腕前はかなりのものだったとか。
のちにチン・セヨンは韓国映画『危険な顔合わせ2』で、おへそ丸出しの大胆ビギニ姿で、腰をクネクネさせるセクシーダンス・シーンを披露しているが、あのパフォーマンスの原点は少女時代にあったのかもしれない。
チン・セヨンはかなりの運動神経の持ち主でもある。
その片鱗を見せたのが2012年に出演したドラマ『カクシタル』。劇中で日本の警察に追われ捕まるシーンがあったのだが、実はこのシーンではNGがあった。
逃げるチン・セヨンの足があまりに速く、警察官役の演技者たちが彼女に追いつけなかったのだ。
なんでも学生時代は50m走の記録が7秒7というチン・セヨン。韓国で『オクニョ』放映中、韓国プロ野球の始球式に登場して見事な投球フォームを披露しているが、スポーツも万能なのだ。
チン・セヨンは、自他ともに認めるゲーム好きでもある。
例えば、テロリストとの戦いをテーマにしたオンラインゲーム『カウンターストライク』を楽しむし、日本の任天堂が開発した『どうぶつの森』シリーズも大好きだとう。
ニンテンドーDSの『ポケットモンスターブラック2』も楽しむというのだから、驚きだ。
また、好きな作家として東野圭吾を選んでおり、東野圭吾の代表作『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は特にお気に入りだとか。
日本のゲームや小説も楽しむ彼女はきっと日本にも好印象を抱いているはずだ。